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株式市場透視眼鏡

ドルからユーロに軸足移した
キャリートレードの巻き戻し

2008年11月5日
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 未曾有の株価下落が続いている。ファンダメンタルな分析もテクニカル分析も、もはや通用しない。グローバルにふくれ上がった資産バブルは、グローバルに萎んでいる。そこにはデカップリングはなく、一様にたたき売られている。

 なかでも日本株売りは特に激しい。そこには、今回最強といわれている「円」の影響は否めない。

 今年3月、いわゆる円キャリートレードの巻き戻しで円は一時95円まで買い進まれた。長く低金利が続いている円に投機マネーが群がり、円を借りては投機を繰り返し、世界中にバブルを積み上げてきた錬金術の一つが円キャリートレードだった。

 3月の円高で円キャリートレードのポジションは急減し、マーケットへの影響は限定的と思われてきた。しかし、今回再びキャリートレードの巻き戻しがドルからユーロに軸足を移し、ユーロバブルの終焉に向かっている。

 もちろん、キャリートレードだけではなく、単純な外貨建て投資信託の解約による外貨売りや、実需によるヘッジ売りが相当量あろうと思われるが、今回のファンダメンタルズ無視の円買いにはそうとうなキャリートレードの巻き戻しが続いていると思われる。

 次頁のグラフは、それぞれの国の株価指数をユーロ、ドルベースに引き直して算出している。

 ドルベースでの日経平均株価を見てみると、3月の円高局面を境に、徐々に最下位グループから脱出し、現在の下落局面では上位のグループに位置していることがわかる。

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