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朝日新聞のシリーズ連載『いいね! 世界イチ?』
台北支局長が訪れた猫の村。やっぱり猫が好き!!

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第61回】 2014年1月17日
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 朝日新聞が国際面で『いいね! 世界イチ?』というタイトルのシリーズを連載している。各国に赴任中の支局員が、現地の“世界一”を訪ねる、新聞ではあるが雑誌テイストの探訪ルポを展開中だ。

 これが白犬なのである。尾も白いのだ。わん。

 新聞のくせに……、と言ったらお叱りを受けそうだが、なかなかに挑戦的というか確信犯的というか、一月一日に取り上げたテーマが、ギリシャのセックスに関する記事だった。

 元日早々、私はお雑煮をいただきながら、ギリシャ人は年に平均一六四回のセックスをしているとか、週に一回以上の割合で励んでいる人の割合が八七%だとか、ギリシャ人男性はベッドの中では世界一だとか、夜の営みが減ったと応えた人は全体の三四%といった記事に目を通した。

 二〇〇六年の調査では、ギリシャは年平均回数と週平均回数がともに世界一だったのが、最新の二〇一一年調査では一一位に転落し、ギリシャ人はそれを嘆いているといった内容だった。ちなみに、一位に躍り出たのがコロンビア。

 日本は、調査した全三七の国と地域中、年間の平均回数で二六位(四八回)、週一回以上の割合で二六位(いずれも二〇〇六年)、二〇一一年は三七位と一気に下降している。道草を食う連中が増えているってことだね。そりゃ少子化も進むわな。

 男女の営みはむかしから“閨房の秘め事”と言われたものだけど、ジェシカ・ラングとジャック・ニコルソンが共演したリメイク版『郵便配達は二度ベルを鳴らす』では、閨房ならぬ厨房の秘め事が大胆に描かれています。

 いわゆる“濡れ場”を芸術的かつ官能的に描いた映画と言ったら、有名なところでは『ナインハーフ』『存在の耐えられない軽さ』『髪結いの亭主』あたりでしょうか。スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』にはモザイクが入ってません。ご興味のある方はぜひ。

 どーでもいい話ですが、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』には、一九四六年製作版とジャック・ニコルソンのリメイク版、さらには舞台をイタリアに移してルキノ・ヴィスコンティが撮ったイタリア版の三作がありますが、DVDを全部持っている私です。これを三枚まとめて見ると、それぞれの時代性、地域性が見事に描かれていて実に白犬なのです。尾も白い。わん。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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