フィリピン 2014年1月21日

フィリピンを愛しているからこそ、悪いところを探してみた!

フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのマニラレポート。良い面でも、悪い面でも話題に上ることが増えたフィリピン。これまでフィリピンの良いところを見続けてきた志賀さんが、初めて考える「フィリピンの悪いところ」とは?

 私は従来からフィリピンの負のイメージあるいは偏ったイメージ(危険、汚い、金欠の3K)を払拭し、フィリピンの良いところを見直してもらうよう努めてきた。近い、安い、優しいの3つの「い」すなわち「3I(3つの愛)」であり、英語圏であることと、退職ビザというすぐれものの永住ビザの存在だ。

 いつもフィリピンの良いところを見つけようと心を砕いて、フィリピンをほめることばかり考えていた。そのため、先般、ロングステイフェアで、フィリピンでロングステイすることに興味を抱いている方から、「それでは、フィリピンの悪いところは何ですか?」と聞かれ、返答に窮した。そんなことをまじめに考えたことがなかったのだ。

 フィリピンを紹介するにあたって、良いことばかりを並び立ててもだめで、良いところと悪いところを公平に紹介するべきだと悟った。

 そこで初めて、フィリピンの悪いところを整理してみた。

交通渋滞、停電……インフラはまだまだ未整備

 いずれの発展途上国でも同じだろうが、フィリピンの交通事情はいただけない。電車は数本しかなくて、主要道路は万年交通渋滞だ。それにちょっと大雨が降るとマニラ中の道路が冠水して交通網が麻痺してしまう。

道路の冠水で交通マヒに陥ったマニラの道路【撮影/志賀和民】

 さらにちょっと大きな台風が来ると、途端に停電する。数日の停電はざらで、大きな台風では数週間、今回のレイテ地方を襲った台風30号(ヨランダ)のような超ど級の台風の場合、被災地の停電は半年は続く。それにもかかわらず電気料金は日本以上に高い。

 それにタクシーが悪い。日本人の訪問者の多くが空港でタクシーを使うのを嫌う。危険というよりも、運転手との値段交渉がいやなのだ。彼らはたくみに料金を割り増してぼろうとする。

 さらに、空港職員までもがタクシー、タクシーと呼びかけてきてレンタカーに案内し、マカティまで正規タクシー(クーポンタクシーあるいはイエロータクシー)の倍以上の1000ペソ(約2200円)程度の料金を要求する。

 しかも全日空を除くすべての外国航空便が到着する第1ターミナルは、渋滞のために自家用車で迎えに行くことも容易ではない。そうなると空港からの足はタクシーに限られるので、訪問者にとっては死活問題だ。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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