はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
【第4回】 2010年2月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉田典史 [ジャーナリスト]

仕事がダメでも態度のデカさは人一倍?
「非正社員いじめ」で恨みを買う“DQN社員”
――転職先で包囲網を張られ、リベンジできない石田氏のケース

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 転職によってステップアップしていく人がいる一方で、どんどん落ちていく人もいる。その差は、その社員の「意識のあり方」にあるとも言える。落ちていく人は、意識を変えない限り、次の職場に移っても、形を変えて同じことを繰り返す可能性が高い。

 連載4回目は、上司や周囲の反感を買い、会社を次々と変わるもののどこでもうまくいかないという、象徴的な「はい上がれない負け組社員」を紹介しよう。

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■今回の主人公――はい上がれない「負け組社員」

 石田隆雄(32歳)仮名

 有名私立大学の法学部を卒業後、大手水産会社や中堅不動産会社で営業マンとして働く。いずれの会社でも成績は悪く、上司や周囲からひんしゅくを買う。3度目の職場に特殊法人を選んだものの、さしたる理由もない転職だけに、今回も失敗しつつある。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

まるで絵に描いた「負け組社員」?
営業成績最下位の“DQN営業マン”

 大阪支社のオフィスに怒号が響く。営業課長の澄川(46歳)が、石田隆雄を叱りつけている。

 「契約が取れた? その言い方は違うだろう!“契約を取った”と言うのが正しいんだ」

 「……」

 「お前が全然、契約を取れないから、俺が取ってやったんだ。もうここに来て、3年目だろう? だから、お前はDQN(ドキュン)とバカにされるんだよ!」

 ことの発端は、石田が上司である澄川に「契約が取れてよかったですね」と声をかけたことだった。澄川は、途端に怒り始めた。DQNとは、若い人たちがよく使う言葉で「落ちこぼれ」を意味する。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2005年よりフリー。経営、経済分野で取材/執筆/編集を続ける。主に、雑誌「人事マネジメント」(ビジネスパブリッシング社)や「企業と教育」(産労総合研究所)などで執筆。日本マンパワーや専門学校で文章指導の講師を務める。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』(ダイヤモンド社)、『年収1000万円!稼ぐライターの仕事術』(同文舘出版)、『非正社員から正社員になる!』など。新刊『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)が好評発売中!


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

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