「やりたい仕事」など、
職業経験なしでは見つけられない!

 こうした華やかな仕事をするということは、「お客さまの晴れの舞台」の裏方をするということを意味します。裏方は泥臭く、苦労の多い仕事であることは言うまでもありません。

 むしろ表舞台が華やかであるほど、裏方は過酷なものです。例えば、華やかに見えるキャビンアテンダントの仕事の中にはこんなものがあります。

「お客さまの体調が優れなくて、トイレで吐いてそれが詰まったときは、トイレの中に手を突っ込んで、そうじする」。

 乗客としてはほとんど見かけない仕事ではないでしょうか。社会に出る前の興味は、多少の情報を集めたところで、現実とは大きくかけ離れてしまうのは当然です。

本当にやりたい仕事など、職業経験がない中で見つかるものではありません。ついでに言えば、それができるかどうかも、やってみなければわかりません。