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中韓の嫌がらせに、我々はどう立ち向かえばいいのか

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第63回】 2014年2月8日
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 魂が消える、と書いて“たまげる”と読むが、これには本当に魂消た。

 バージニア州上院本会議で、州内の公立学校で使う教科書に“日本海”を記載する際、東海(East sea)を併記する法案が可決されたのである。東海とは、朝鮮半島から見て東の海域のことで、韓国での呼称だ。

 日本海では、あたかもその領域が日本の所有のように思えて面白くないのか、お隣の韓国では日本海を“東海”と呼び、九〇年代初頭から名称の変更を国際社会に訴え始めていた。

 自分たちにとっては東海だから、国際社会でもそれを認めよという、実にセルフィッシュなことを言い始めたのである。竹島を自国の領土と言い張るような国だから、このくらいのことは平気で言えるのかもしれない。

 二〇〇四年、国連事務局は『日本海』が国際的な標準であり、正式な名称であるとの声明を発表したが、テハンミングはめげなかった。バージニア州からの切り崩しを図ったのである。

 バージニア州には韓国系住民が多く住んでいるのだが、韓国系団体のロビー活動が功を奏したようだ。賛成多数で、日本海と東海を併記する法案が可決されたのだから。賛成票を投じた上院議員は三二人、反対はわずかに四人だけだったらしい。何ともアンビーバブル。

 上院で可決された法案は下院にも提出されており、下院でもほぼ可決の見通しなのだそうだ(二月五日現在)。両院で可決された法案は州知事の署名を経て、歴とした法律として成立する。

 日本海が東海だとぉ、なのである。

 ばかを言ってんじゃないよと言いたいところだが、韓国の活動は、約二〇年を経てアメリカさんを動かすまでに至った。思わず、愚公、山を移すという故事を思い出したのは私だけだろうか。本当は良い意味で使う諺なのだけど。

 しかし、この、一点突破・全面展開とも言える一連の流れが私には怖ろしく感じられてならないのだ。いまはバージニア州上院のみの法案可決でも、これを既成事実に、東海併記運動は他州にも広がる可能性を秘めている。さらに、この流れが世界に広がれば……、と考えるとぞっとしてしまう。

 韓国は、既成事実の使い方が実にうまい。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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