フィリピン 2014年2月4日

フィリピンの庶民派ショッピングセンターで見つけた
10万円の高級レプリカ腕時計!!

フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのマニラレポート。マニラ郊外にある庶民派ショッピングセンターにあふれる、時計やバッグのレプリカグッズ。中には10万円の値がついた時計も。ここにもコピー天国アジアの姿があった!

 子どもの教育のため母子でマニラに暮らしている方のご両親が、孫の顔を見にやってきた。観光には興味がないというので、ボニファシオ・グローバル・シティとアメリカン・セメタリーで近代フィリピンの勃興を視察したあと、ショッピングをエンジョイしてもらおうと掘り出し物のメッカ、グリーンヒルを案内した。

 マニラ郊外にあるグリーンヒルは庶民のショッピングセンターで、真珠などの宝石店のほか、レプリカ(パチもの)の店も多い。店先にはプラダやコーチのバッグがずらりと並んでいる。値段交渉の仕方を聞かれたので、「言い値の半分で交渉すればよい」と答えたが、相手も限界に近づくと梃子でも値段を下げなくなるのでその辺が折り合いとなる。

入り口付近はブランド物のバッグや靴が所狭しと並んでいる【撮影/志賀和民】
奥に入ると装飾品や衣類の店が数百件並んでいる【撮影/志賀和民】

 ふと見ると、先日私が衝動的に買ったブランド時計がテーブルの上に置かれていた。たしか1200ペソ(約2700円)で買ったはずだが、値段を聞くとなんと4500ペソ(約1万円)だという。とんでもないと拒否すると瞬く間に値段が下がって2個で2200ペソ(約5000円)になった。このように同じ店に何度も通うと、だんだん仕入れ原価が見えてくる。 

ロレックスやカルティエは普及品として束になって並べられているが、一つ一つケースに収められ、いかにも高級品をイメージする時計を発見【撮影/志賀和民】

  フロアの奥の突き当りを右に折れ、真珠の装飾品の店を通り過ぎると、ふたたびバッグやカバンの店が現われる。そこにかなりの数の時計屋があり、ショーケースにはいかにも高そうな時計が収まっている。

  オーディマ・ピゲAUDEMARS PIGUETとパティック・フィリップPATEK PHILIPPEはスイスの最高級腕時計のブランドだが、それに比べるとロレックスやカルティエは一山いくらの扱いで、ショーケースに束になって並べられ ている。ここに陳列されているのは従来のクラシックなものではなくて、いかにも現代的で重厚なデザインだ。 

左が4万5000ペソ(約10万円)のオーティマ・ピゲとパティック・フィリップ、右はHUBLOTという聞いたことのないブランドだが2万ペソ(約4万5000円)とパチものとしては破格の値段だ【撮影/志賀和民】

 まず、右側のショーケースのHUBLOTというあまりなじみのないブランド時計の価格を聞いてみた。そしたらなんと、「2万ペソ」という答えが返ってきた。日本円に換算して4万5000円だから、正規品を買ってもじゅうぶんに高級腕時計だ。それで本物かと聞いたら、「レプリカ(復刻版)」だという。

 ショーケースに並んでいるのが「Aクラス」呼ばれ、500~1000ペソ(1000~2000円)程度だ。最近はロレックスやカルティエなどのブランドものよりも、流行の大型時計のほうが値段が高いようだ。

 こちらが本気と見て取ると、店主は店の中からケースを持ち出してくる。これが「AAA(トリプルA)」と呼ばれるパチものの高級品で、2000~3000ペソ(4000~6000円)くらいで本物と見分けがつかない。だから「レプリカ」と呼ばれる2万ペソの時計がいかに破格かわかる。

昔からのオーソドックなオーデマ・ピゲではなく、近代的な重厚なデザインの逸品が並べられている【撮影/志賀和民】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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