『中谷彰宏の人生道場』テーマ第4弾は「リーダーシップ」です。ひとくちに「リーダー」と言っても、部下に好かれるリーダー、そうでないリーダーなど様々なタイプがいます。その違いはいったいどこにあるのでしょう。これから紹介するのは、「部下がなかなかついてきてくれないリーダー」「部下をリーダーに育てたいリーダー」「リーダーの勉強を今のうちからしておきたい部下」のために書いた言葉です。これらの言葉を活かし、「この人にほめられたい」と部下から言ってもらえるリーダーを目指してください。

「決めないリスク」より、
「決めるリスク」をとる。

 何かをやる時には、常にリスクがつきまといます。リスクがあるからリターンがあるのです。リスクがなくリターンだけあることなどありません。

 リスクをとれるのが、リーダーです。

 ところが、実際には逆のリーダーが多いのです。何かトラブルがあると、「誰が責任とるの」「誰が悪いの」と言うのです。

 「僕は聞いてないよ」と言うのは、「私はリーダーじゃない」と言うのと同じです。聞いていないのは、聞いていなかった人の責任です。

 リスクには、

 (1)やるリスク   (2)やらないリスク

の2通りがあります。

 ついつい「やるリスク」ばかり考えがちです。それをやって、万が一赤字になったり、損が出たり、お客様からクレームが来たらどうするかということです。

 「やらないリスク」は、万が一これをやらなかった時に、利益機会を逃したり、お客様になってもらえる人にお客様になってもらえないということです。

 みんなから尊敬を集められるのは、「やるリスク」をとれるリーダーです。「やらないリスク」を選ぶよりは、「やるリスク」を選ぶリーダーが選ばれます。