日経平均は3営業日続伸。81.72円高の14800.06円(出来高概算23億4000万株)で取引
を終えた。イエレンFRB議長による就任後初の議会証言を受けた11日の米国市場の上昇
の流れを受けて、東京市場は買い先行で始まった。その後は狭いレンジでのこう着では
あったが、終値ベースでは1月31日以来の14800円を回復している。セクターではゴム製
品、保険、電力ガス、非鉄金属、海運などが堅調。一方、証券のみがマイナスであり、
建設、不動産、その他金融などが小幅な上昇だった。
決算を控えていたソフトバンク<9984>は想定されていた通り、売買代金トップと商い
は膨らんだが、強弱感対立で結局は小幅な下げだった。そのほか、KDDI<9433>、フ
ァナック<6954>、ファーストリテ<9983>なども下げていた。ただ、東証1部の7割超が上
昇しており、これが日経平均をけん引した格好に。
注目されたソフトバンク<9984>の4-12月期決算は、営業利益が前年同期比46.3%増の
9242.28億円だった。14年3月期営業利益は1兆円以上を予想。週末にはオプションSQが
控えているため、同社のほか、KDDI、ファナック、ファーストリテなど指数インパクト
の大きい銘柄の影響度が一段と高まることになりそうだ。日経平均は依然として調整ト
レンドのなかでのリバウンドではあるが、節目の15000円を意識したトレンド形成が期
待されてくるだろう。
(村瀬智一)