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リーマンショックから1年 世界経済の激流をグラフで可視化する

5大投資銀行が全て消滅!
金融安定化法案で米議会は大荒れに

フィルモア・アドバイザリー
【第5回】 2009年10月27日
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 2008年9月15日、ついにリーマン・ブラザーズが破たんすると、その後数日の間に、アメリカ投資銀行業界は急激に変化することになります。1800年代以降のアメリカの歴史の中でも重要な役割を果たしてきた5大投資銀行が、約半年足らずの間で全て消滅する運命を辿るとは、それまで一体誰が想像したでしょうか?

 リーマン・ブラザーズが破綻したのと同日の9月15日、全米第3位の投資銀行であったメリルリンチは、バンク・オブ・アメリカによって救済合併されることが発表されます。直前までリーマン買収の可能性すら取り沙汰された同社が、あっという間に救済される側に回ることになったのです。それくらい、先の見えない状況が、日々刻々と続いていました。

 そんな状況の中、翌週9月22日、投資銀行第1位のゴールドマン・サックスと、第2位のモルガン・スタンレーはいずれも銀行持ち株会社を作り、投資銀行は子会社へと姿を変えることが承認されます。銀行持ち株会社であればアメリカ連邦準備理事会(FRB)の監督下となるため、いざという時にFRBから直接的に資金を供給してもらうことを可能にするためでした。

 こうして、3月のベアー・スターンズの救済合併、9月のリーマン・ブラザーズ破綻とメリルリンチ救済、さらにゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの銀行持ち株会社への移行を持って、アメリカの5大投資銀行は全て消滅しました。

【出典:フィルモア・アドバイザリー/特集サイトへは左下の「vizoo」ロゴをクリック!】

 1800年代から、米国資本主義の隆盛を形作った「投資銀行」は、自らの作った仕組みとその複雑さを前に、たった半年の間に姿を消す結末を迎えたのでした。

米投資銀行の消滅で
日系金融機関が存在感増す

 破綻したリーマン・ブラザーズについては、以前から買収の打診をしていたバークレイズが、その北米投資銀行部門の買収を早々と決めました。そしてその数日後、残りの部門買収に関して、驚きのニュースが飛び込んできます。

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2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
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リーマンショックから1年 世界経済の激流をグラフで可視化する

2008年9月15日のリーマン・ブラザーズ破綻から1年。それを象徴的な出来事に、サブプライム問題に端を発していた金融危機が、世界的な大不況という形で一気に深刻化した。この「リーマン・ショック」について、さらにそこから1年間の出来事、変化について、独立系リサーチ会社フィルモア・アドバイザリーが、グラフと共に可視化する。

「リーマンショックから1年 世界経済の激流をグラフで可視化する」

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