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歴史を知れば経済がわかる!

スカパーJSAT・秋山社長の“風林火山魂”
「三社統合の“強い軍団”をつくる!」

【第7回】 2009年1月27日
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スカパーJSATホールディングス社長  秋山政徳
スカパーJSATホールディングス社長 秋山政徳

 1980年代後半の伊藤忠商事時代に、5年間、瀬島龍三さん(当時、特別顧問)の秘書を任ぜられました。

 瀬島さんは、常々「座右の銘を持たなきゃいけない」と言われていました。名刺サイズの紙に自分で書いて、財布に入れておく。「それを時々、取り出して自分で読み返しなさい」ということでした。

 書の達人だった瀬島さんは、よく人から頼まれて、「苦労は苦し、されどその実は甘し」「流れに任せて、流れを制する」「一隅を照らせ」などの文言を書いておられました。

 そこであるとき、私の座右の銘である「風林火山」を、書いてもらえないかお願いしたところ、快諾していただきました。以来、自宅の居間に飾っていて、毎日、身が引き締まります。

 「風林火山」といえば、武田信玄が自軍の兵隊を鼓舞する旗印に使っていた言葉です。私は甲斐の国(山梨県)出身ですから、幼少の頃より信玄に親しんできました。

 疾如風(疾(はや)きこと風の如く)、徐如林(徐(しず)かなること林の如く)、侵掠如火(侵掠すること火の如く)、不動如山(動かざること山の如し)。どれも経営の要諦を教えており、常にこうありたいと考えています。

 もともとは、中国春秋時代の兵法書『孫子』の軍争編に出てくる言葉ですが、今から2500年以上前に書かれたとは思えないほど、現代のビジネスでもしっくりきます。近代の陸軍や海軍でも真剣になって研究しているというのも頷けます。

 信玄のおかげで、「風林火山」には勇ましいイメージがあります。ですが、時には「動かないことがアクションになる」ということもあります。私はそう解釈しています。たとえば、80年代のバブル経済のように、周囲が不動産投資やマネーゲームにうつつを抜かしているようなときは、付和雷同しないことです。

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