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子どもの幼児期の「遊ばせ方」が
難関大学の合否を決める!?

大来 俊
2014年2月20日
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思いっきり遊ばせる

 幼児期の子育てに参加するイクメンの最大の関心事のひとつは、我が子の将来だろう。希望の大学に行き、希望の仕事に就き、充実した人生を送ってほしい。4歳の息子がいる筆者も、そう願ってやまない1人だ。

 ただ、筆者は心配性のせいか、不安も大きい。「プレイフルラーニング~幼児の『遊びと学び』プロジェクト」が3~6歳の子どもを持つ親(男女)1032人を対象とした調査でも、約6割の親が「子どもの将来が不安」と答えている。しかし、将来のために幼児期にどんな育て方をすればよいかわからないのが正直なところだ。

 そんな筆者を含めた悩めるイクメンたちに朗報とも言える調査結果が、前述のプロジェクトから報告された。小学校就学前の幼児期の「遊ばせ方」次第で、難関大学(国公立大等)合格や難関資格(弁護士、公認会計士、医師等)取得、難関職業(パイロット・CA、芸能人、プロスポーツ選手等)就業などの、難関を突破する力がつく可能性が高くなるという、驚くべきものだ。

出典:『プレイフルラーニング~幼児の「遊びと学び」プロジェクト』広報事務局

 これは、20歳代の社会人の子どもを持つ親1040人を対象とした調査で、難関突破経験者の親316人と難関突破未経験者の親724人の育て方を比べた調査だ。それによると、難関突破経験者の親は「思いっきり遊ばせること」「遊びの時間を子どもと共に過ごすこと」「子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませること」に、より意識的に取り組んでいたことが判明したのだ(図1参照)。

 簡単に言えば、遊びの主導権を子どもに渡して、好きなように遊ばせ、しかも親も一緒に遊ぶということ。いわば「自律型」であり「共有型」の遊ばせ方だ。筆者にも経験があるのだが、子どもには「これをやりなさい」と遊び道具を親が指示してしまったり、本来のルールとは違う遊び方をしていると「そうじゃない」と、つい大人目線で介入したりしがちだ。これは言ってみれば「依存型」であり「強制型」の遊ばせ方と言える。

 子どものより良い教育法や援助の方策を研究する、お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんによると、難関突破経験者の親の3人に2人が「共有型」であり、逆に難関突破未経験者の親の半分以上が「強制型」に分類されるそうだ。

 また「共有型」で育てられた子どもは主体的に探索し、自律的に考えて行動する傾向があり、一方で「強制型」では主体的に探索せず、他律的行動(親の指示を待ち、顔色を見ながら行動する)になる傾向があるとも言う。その結果が、成長してからの難関を突破する力に、影響してくるというわけだ。

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