みずほFG<8411>:213円(前日比-5円)
売り先行。メガバンクは全体相場の下落に連れ安する展開になっている。一方、メリ
ルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も240円か
ら270円に引き上げている。利鞘の悪化が他行比でやや緩やかであること、内外貸出
の拡大傾向を評価引き上げの背景としている。また、抜本的な株主還元拡充方針の発
表なども今後のカタリストになり得ると。
ルネサス<6723>:651円(同+23円)
大幅高。国内工場の運営集約化を正式に発表している。生産部門を国内2子会社に集
約、約1000人を対象に早期退職を募集することも発表。経営の方向性変化に伴う収益
体質の向上を期待する動きが先行へ。自動車用半導体での強みなどが今後は活かされ
る状況へと。目先の売り方の買い戻しなども急がれる格好とみられる。
ガリバー<7599>:740円(同+43円)
急反発。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1200円と
している。来期からの本格的な小売強化に向けた出店戦略が最大の注目点としてい
る。今期営業利益は会社計画58億円に対して、前期比48%増益となる75億円を予想。
また、今後3期間EPS成長率は年率で33%と予想。来期以降の本格的な成長ステージ入
りは、株価に織り込まれきっていないとみているようだ。
大同工業<6373>:286円(同+12円)
急反発。水上で長時間移動できる超小型電気自動車を、日本特殊陶業<5334>やベンチ
ャー企業と共同で開発したと発表している。水害の多いタイでの需要増を見込むもよ
う。電気自動車関連としての高いテーマ性が注目される格好とみられる。今期の大幅
増益決算なども見直す流れに。
山崎製パン<2212>:1121円(同-44円)
大幅続落。今期の好業績見通しなどを好感して、足元でも強い動きが継続していた
が、本日は手仕舞い売り圧力が強まっている。UBSでは、今期から営業部門の立て直
しに取り組むことを会社側では強調しているが、収益改善の施策としては力不足の感
と。より本質的な改革なしに、想定通りの収益回復には至らないとみているようだ。
また、商品の競争優位性も低下していると指摘。
メディ一光<3353>:3700円(同+700円)
ストップ高。今期業績予想の上方修正を発表。営業利益が10.8億円から12.2億円、経
常利益は10.2億円から11.6億円、最終利益は5.5億円から6.5億円にそれぞれ引き上げ
たことが材料視されている。主力とする調剤薬局事業において、新規6店舗の寄与と
処方箋単価の上昇などによる既存店の売上が増加したもよう。なお、7.5円の記念配
実施も同時に発表。年間配当を57.5円としている。
報国鉄<5542>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。前日に前12月期の決算を発表、実績営業利益は1.4億円で前期
比37%増益、従来予想を上振れての着地となっている。また、今期は3億円で同2.1倍
の見通し。四季報予想の1.8億円などを大きく上回る水準となっている。想定以上の
業績拡大にポジティブなインパクトが強まる状況のようだ。液晶露光装置用低膨張鋳
鋼の受注回復や鉄鋼用工具の堅調推移などが好業績見通しの背景に。
ハーモニック<6324>:3120円(同+266円)
大幅高。医療や生活支援分野などで活用されるロボットスーツの開発・製造などを展
開するサイバーダイン<7779>の上場が承認されたことを受けて、ロボット関連の一角
として関心が高まっているようだ。高い技術力やロボット市場の拡大期待を背景に人
気化は必至とみられ、ロボット関連にも物色波及する格好に。
菊池製作所<3444>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。前日にサイバーダインのIPOが発表された。介護用の装着ロ
ボットを開発している企業であり、前評判も非常に高かった銘柄である。同社も介護
関連ロボットを新規分野として幅広く展開しており、関連銘柄と位置づけられる格好
に。サイバーダインの評価高まりとともに、同社の評価も一段と向上していくとの期
待感が先行へ。