「営業をやってみたい!」
面接で心から言えれば内定確率は上がる

「営業という仕事は決して1人で完結するものではない。お客様から注文をいただき、社内メンバーや協力業者など、多くの人々の協力によって成り立っている。だから、営業には人を大切にする気持ちがいちばん重要な要素であるといえるんじゃないかな」

前回紹介したベテラン営業マンは、このように語ってくれました。

第1回に書きましたが、営業という仕事について、学生の皆さんは下記のようなネガティブなイメージを持っています。

営業=ノルマがきつい。だからつらく厳しそう。

 人にペコペコ頭を下げてモノを買ってもらう。卑屈な感じがして嫌だ。

 なにかモノを無理やり押し付けて、だますような感じがする。

 ここまでの記事を読んでいただくと、どうやらそれらは必ずしも真実ではなさそうだ、あるいは、皮相的な見方かもしれない、と感じるのではないでしょうか。

 もちろん、仕事ですから厳しい現実もあるでしょうし、NOと言われて凹むこともあるかもしれません。

 でも、それは営業にだけある厳しさではありません。どんな業種でも、あるいは職種でも、責任を負って仕事をする中では、必ず試練があり、それを乗り越えることが求められます。

 また、繰り返しになりますが、文系学生の多くは営業部門に配属されます。それが7割なのか8割なのか、これは確たるデータはありませんが、多くのベテラン企業人の実感値として、大きなズレはないでしょう。

 だとすれば、営業について一定の知識・情報を得たうえで、多少の無理はしてでも面接で営業という仕事に興味がある。やってみたい!」とウソではなく言うことができれば、あなたの内定確率は間違いなく上がるでしょう。

「営業という仕事に興味がある。やってみたい!」と言えるだけの知識武装と情報収集を、ぜひ実行してください。

本来営業はヒアリングが8割、
プレゼンは2割だけ

 売るモノ(あるいはサービス)とその値段、そして売る相手によって営業の手法は大きく違う、という説明を第2回でしました。

「話がうまくないと営業はできない」は<br />果たして本当か?

 そのような営業の分類法は、ぜひ念頭に置いてほしいのですが、同時に売るモノとその値段、売る相手に違いはあっても、営業という仕事には共通項があり、普遍性がある、ということも知ってほしいと思います。