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フェイスブックがLINEのライバル企業を買収!
メッセージアプリ戦国時代の勝者は誰だ?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第284回】 2014年2月27日
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 フェイスブックによるワッツアップ(WhatsApp)の190億ドルという買収額が、いったい高すぎる買物なのかどうか、もはやはっきりとした論理を立てて説明できる人はいない。

 ワッツアップの設立はたったの5年前、社員が50数人しかいないスタートアップで、しかも広告収入もない。テキスト・メッセージングというシンプルなサービスだけで、どれだけ収益が拡大するのか。

 だが、その広告も入らないシンプルなアプローチこそが、ワッツアップのユーザーを毎月4億5000万人にまで膨らませた。

 共同創設者のジャン・コームは、もともとヤフー出身。ヤフーが、ユーザー情報をチビチビと集めて広告主へアピールするために、あれこれの複雑なサービスや製品を開発していたことと、まったく逆のことをやろうとしたのが、ワッツアップの核となっている。

共同創立者は
ウクライナ出身

 そもそも、ウァッツアップを利用するには、名前や年齢の情報を提供する必要もないのだが、それはコームがもともとウクライナの出身で、秘密警察が電話など国民のコミュニケーションを嗅ぎ回っていたことへの警戒から生まれているのだと、関係者は語っている。そう言われてみると、ユーザー情報を収集する最近のインターネット・サービスは、秘密警察並みのプライバシー侵害を行っているのかもしれない。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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