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短答直入

カード事業はもはや成熟産業 地道でていねいなサービス追求
三菱UFJニコス社長 佐々木宗平

2009年1月27日
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三菱UFJニコス社長 佐々木宗平
撮影:宇佐見利明

 クレジットカード産業は、もはや成長産業ではない。これまで取扱高は前年比110%という高い水準で推移してきたが、今後はせいぜい101~102%程度になるだろう。成熟産業として、低成長を前提にしたビジネスモデルを描かねばならない。

 つまり、今までのようにカードを大量にばらまいて、そのうちの一部が利用者になるといった狩猟民族型のビジネスモデルには限界がきているのだ。銀行時代に一貫してディーリング業務に携わり、狩猟民族型のビジネスモデルを知り尽くした私にはよくわかる。

 これからは、地道でていねいなサービスを追求することで利用者の満足度を高める農耕型のビジネスモデルに変革する。すでに3億枚のカードが流通しているなかで当社のカードを選んでもらうには、時間はかかるが、これが最良の道だと考えている。

 幸いなことに、金融危機が鮮明になる前の昨年9月から構造改革に取り組んできた。営業拠点やコールセンターの統廃合に加え、早期退職なども実施ずみだ。また、今年9月には個品割賦事業を譲渡して、カード事業に特化するなど体制は整っている。

 もっとも当社は4社が合併してできた会社で、カードのブランドも3つある。それぞれに成功体験があるが、それを捨てなければならない。

 そこで中軸となる新ブランドのMUFGカードを立ち上げた。各ブランドは可能な限りこの新ブランドに集約し、金融サービスでの強さを前面に押し出していく方針だ。(談)

(聞き手:『週刊ダイヤモンド』編集部 藤田章夫)

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