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1000円台で楽しむ おとなの居酒屋

下町酎ハイともつ焼きでくつろぐ下町酒場
松竹(押上)

浜田信郎
【第53回】 2009年12月18日
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 押上にあるもつ焼きの老舗「松竹」にやってきました。カウンター10席のみの店内を、みんなから“おかあさん”と呼ばれる女将・松本照代さんと、“ママ”と呼ばれる娘さんのふたりで切り盛りします。

 カウンター席の一角に座り、まずは酎ハイ(400円)と煮込み(480円)を注文。

 トンと出された氷入りのジョッキには、6分めくらいまで薄褐色の液体が入っていて、それとは別に瓶入りの炭酸水が出されます。

この薄褐色の液体は、焼酎に「元祖の素」と呼ばれるシロップのような液体を混ぜたもの。この薄褐色が下町酎ハイの特徴なのです。

 煮込みの具はガツ(豚の胃袋)とコンニャクのみという珍しいタイプ。仕上げに刻みネギがトッピングされます。みそ汁風のやさしい味付けは、汁まですっかり飲み干せます。

 看板メニューのもつ焼きは、タン、ハツ、ナンコツ、レバー、カシラ、シロ、テッポウ、つくねの8種類が、1皿4本で480円。2種2本ずつで1皿にすることも可能で、味付けはタレと塩が選べます。

 ナンコツを塩で、テッポウはタレで注文すると、「はいはい」と返事したおかあさんが、奥の冷蔵庫からナンコツとテッポウを2本ずつ取り出してきて、カウンター内の焼き台で、串をあっちに向けたり、こっちに向けたり、場所もあちこち変えながら、ていねいに焼き上げてくれます。

昭和33年の創業当時から、もつ焼きはおかあさんが担当されているのだそうです。

 ナンコツは串の先に軟らかい肉の部分が刺してあり、根元にいくほど硬い軟骨になるという並べ方。テッポウは適度に弾力が残った軟らかさで、タレの味ともよく合います。

 常連さんたちに人気の生キャベツ(150円)をもらうと、くし形切りのキャベツと一緒に、「おいしいタレ」が出されます。

 「おいしいタレ」は小皿にマヨネーズを入れて、そこにもつ焼き用のタレを入れたもの。その呼び名どおり、実にいい味わいで、キャベツを食べ終わっても、このタレだけをつまみに酎ハイが飲めるほどです。

 注文した皿は下げずに置いておき、最後にその皿の数でお勘定をしてくれる仕組み。酎ハイ2杯に2皿と生キャベツで、今日のお勘定は1910円でした。どうもごちそうさま。

 おかあさんとママの、常連さんたちを巻き込んだやり取りも楽しくて、ほんわかとくつろげる下町酒場です。

ガツ(豚の胃袋)とコンニャクの煮込み。奥は下町酎ハイ テッポウ(手前)とナンコツ。もつ焼きは1皿4本で出される 生キャベツに添えられた「おいしいタレ」が本当に美味しい!

【お店情報】
店名: もつ焼き「松竹」
電話: 03-3623-6913
住所: 墨田区業平2-9-10
営業: 17:00-22:00、日祝休

 

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浜田信郎

1959年、愛媛県生まれ。造船会社で働く設計士。サラリーマンの傍ら、名店酒場を飲み歩く。その成果を綴ったブログ「居酒屋礼賛」は、呑んべいに大人気。著書に『酒場百選』(ちくま文庫)がある。


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