処女作で50万部も実現できる!<br />現役編集者が明かす、無名著者がベストセラーを生む方法和田史子(ダイヤモンド社 書籍編集局 第三編集部編集長) 大学卒業後、編集プロダクション、出版社を経て2013年4月より現職。担当書籍は、『雑談力が上がる話し方』42万部、『采配』41万部のほか、『入社1年目の教科書』『村上式シンプル英語勉強法』『かばんはハンカチの上に置きなさい』『第五の権力―Googleには見えている未来』など多数。

和田 なるほど、私が以前担当させていただきました川田修さん(処女作『かばんはハンカチの上に置きなさい』の著者)も、プルデンシャル生命保険で2000人のトップに輝いたこともある伝説の営業マンにもかかわらず、「僕のやっていることが、本当に読者の皆さんのお役に立つのでしょうか」などと心配されながら書いてくださいました。いざ本が出版されると、保険の営業マン以外、学校の先生や公務員の方からも「自分の仕事に役立つ内容が満載です。ありがとうございます」と御礼のメールがたくさん届きました。

土江 そうなんです。今回の講座には、「自分が本を書くなんて……」と思ってらっしゃるけれど、それぞれの業界で実績を上げてらっしゃる方とか、何がしかの哲学を持ってらっしゃる方にぜひお越しいただきたい。そういった方たちの素晴らしいコンテンツを、世の中にシェアしていくお手伝いをできるということに喜びを感じているので、素晴らしい出会いを楽しみにしています。

現役編集者が講座を行う意味

和田 今回のダイヤモンド社著者養成講座の、一番の特徴は何だと思いますか?

土江 講師の5名が皆現役編集者で処女作をベストセラーにした経験があるというのは大きいと思います。おそらく私も含め5人とも、「ダイヤモンドの原石」(のような人)に会ったときの心を揺さぶられる瞬間みたいなものを大事にしていて、「心揺さぶられる体験」を瞬間冷凍して、本を読んだときにその感動を読者の方が同じようなレベルで体験できるようにというのを一生懸命考えていると思います。

和田 そうですね。原石を磨き上げるのも上手だけど、そのままを見せるのもうまい、両方あるかもしれません。講座の内容についてはいかがでしょう?

土江 1回目は、さきほど言ったような編集者たちの体験談が聞けると思います。まだ一行も原稿を書いていない方でも、著者と編集者の間にどのような化学反応が起こって本が生み出されるのかが、より具体的にイメージできると思います。

和田 2回目はご自身の「強み」を見つけるでしたっけ?

土江 実は書籍の企画を立てるのに大事なことが2つあります。

和田 2つですか?

土江 そうです。