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「応援よろしくお願いします」
Jリーグは、このありきたりの挨拶を禁止する

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第65回】 2014年3月8日
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 先週、Jリーグが開幕し、プロ野球もオープン戦たけなわ。二一日にはセンバツ大会も始まる。球春の到来である。忘れちゃいけない、パラリンピックもあるね。

 少し前に、熱烈な浦和レッズサポーターの友人がいると書いたが、大阪にもガンバ大阪を愛して止まない友人がいる。こいつも、レッズサポーターに負けないくらい熱い。大学ではサッカー部に所属し、いまは少年チームのコーチをやっているというから、本当にサッカーが好きでしょうがないようだ。浪人までして大学の強豪サッカー部に入ったやつなのである。二〇年くらい前のことですけど。

 その、熱烈ガンバサポーターの友人から、昨年一二月にメールが届いた。

 いや~、横浜F・マリノスも浦和レッズも優勝を逃して残念でしたね、まさか最終節で広島に優勝をさらわれるとは……、あ、うちのガンバ大阪はおかげさまで最終節を待たずしてJ2で優勝を果たし、来季からJ1に殴り込みをかけます――、という内容だった。

 さらには、ぼくはガンバのJ1復帰祝勝会をやりますが、そちらは優勝を逃したレッズサポーターの彼と残念会でもするんですか、荒れそうだなぁ、その残念会、などと実に嫌味な追伸まであった。じゃかあしいッ。

 という宣戦布告を受けたものだから、J1開幕にあわせ、いよいよだな、とメールを送ったところ、二日経っても、三日経っても返信がない。あいつのレスが遅いなんておかしいな、と思っていたら、ガンバは開幕ゲームでレッズに敗れ、落ち込んでいたらしい。わはは……、などと言うとガンバサポーターに叱られそうなので言いません。

 しかし、また長いシーズンが始まった。プロ野球も今月末の開幕にあわせ、オープン戦も本格的になる。二一日にはセンバツ大会も始まる。球春なのである。忘れちゃいけない、パラリンピックもあるね。

 そして、今年は四年に一度のワールドカップイヤー。気づけば、W杯開幕まで一〇〇日を切った。過日のニュージーランド戦では、前半のわずか一七分で四得点もしたものだから、おいおいおい、このペースでいくと二〇点くらい取っちゃうんじゃないか、なんてわくわくしていたら、後半は防戦一方。取られなくてもいい二点を失ってしまいました。ACミランの本田圭佑選手は、

 「W杯本番まで、日本のことはよく書かないでください」

 と言っていたが、テレビのニュースやワイドショーを見ると、相変わらず“課題と収穫”なんてことを言っている。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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