ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
田中秀征 政権ウォッチ

長崎知事選敗北でわかった
小沢幹事長「政治とカネ」問題の根深さ

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第23回】 2010年2月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 注目の長崎知事選は、自民・公明両党の支援を受けた中村法道氏が当選した。民主党など与党3党が推薦した橋本剛氏を、約8万表票も引き離した大勝であった。

 民主党は昨年の衆院選では、長崎県内4選挙区を独占。そのわずか半年後の大敗は民主党にとって、大きな痛手となった。

世間は想像以上に
「政治とカネ」への不信感が強い

 この選挙結果について鳩山由紀夫首相、小沢一郎幹事長は、共に「政治とカネ」の問題が影響したことを率直に認めている。

 読売新聞の出口調査でも、この問題を投票の判断材料にした人が約4割に達している。このままでは、鳩山内閣の支持率低下に歯止めがかからず、夏の参院選勝利も難しくなった。

 朝日新聞の世論調査(2月20、21日実施)によると、内閣支持率は37%と、初めて4割を下回った。他紙の調査でもほぼ同様の傾向が表れている。

 また、「政治とカネ」をめぐる小沢氏の問題については、小沢氏が国会で「説明すべきだ」とする人が81%に上り、鳩山首相の政治資金問題についても、首相のこれまでの対応に「納得できない」という人が75%と4分の3に上る一方で、「納得できる」という人が16%にとどまっている。

 2人が「政治とカネ」問題の選挙への影響を認めているのは評価できるが、認めるだけでは何も始まらない。大半の人が「納得できる」ように懸命の努力が必要だ。少なくとも「納得できる」人が5割を越えなければ、潔く身を引くべきだろう。

 今回の「政治とカネ」問題に対しての一般の人たちの印象を甘く見ることはできない。おそらく、2人が考えている以上に根が深いのである。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


田中秀征 政権ウォッチ

かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

「田中秀征 政権ウォッチ」

⇒バックナンバー一覧