マンションを見極めるプロ
管理会社現役社員にヒアリング

 3月の半ばになると、引っ越しの車が目立つようになる。新年度はもうすぐそこだ。

 マンションを購入し、物件の引き渡しが終わると、これまで何度も連絡を取り合っていたマンション販売担当者との接点は、特別な事情を除きほとんどなくなる。これからは同じマンションに住む人たちのほかに、マンション管理会社と付き合うことになる。

 マンション管理会社の業務は、清掃、ゴミ出し、共有部の維持管理、警備、各種点検など多岐にわたる。さらには、住民間のコミュニケーションが円滑に図られるような計らいも行っている。快適なマンションライフを送るために、なくてはならない存在だ。

 今回は、マンションを見極めるプロである、マンション管理会社の現役社員へのヒアリングをもとに、管理する側の目線で「どのようなマンションを買ったらいいか」をお伝えする。

 すでにマンションを買ってしまった方は「しまった!」と思うことがあるかもしれないが最後までお読みいただきたい。

ゴミの出し方を見よ!
住人の暮らしが見える

 ヒアリングをした中で、必ず出てきた言葉が「ゴミの出し方を見よ」だ。

 中古マンションの場合、すでにそのマンションにはコミュニティーが存在する。購入した場合、そのコミュニティーに“新入り”として入っていく事になるため、どんな人が住んでいるかは気になるところだ。上手く溶け込めるだろうかと、不安に思うことだろう。