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シートの色を選ぶように
「車載OS」を選ぶ時代が来る?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第286回】 2014年3月12日
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アップルの大きな一歩

 アップルがiOS7.1をリリースしたが、その目玉商品は何と言っても「カープレイ(CarPlay)」だ。

 カープレイは、iPhoneのいくつかの機能を自動車の中で安全に、ハンズフリーに使えるようにするもの。対応した新車を買うまでは、そしてライトニングケーブルの接続ができるiPhone (iPhone 5、5S、5C)を持っていない限り無関係だが、これからのアップルの戦略を予想する上でこれは大きな一歩だ。

米アップルの「カープレイ」紹介サイト http://www.apple.com/ios/carplay/

 まず、カープレイを簡単に説明しておこう。

 アップルは以前より自動車メーカーと組んで、iOS機能を自動車に統合する計画を明らかにしていた。それがようやくかたちになったのがカープレイだ。当初の対応メーカーは、フェラーリ、ホンダ、ヒュンダイ、メルセデス・ベンツ、ボルボなど。その後も、フォード、日産、BMW、トヨタなど、主立ったメーカーがパートナー企業としてカープレイの統合を発表している。

 カープレイは、車がiOSを搭載しているのではなく、iPhoneを車に接続する方法で利用する。つまり、自分の持っているiPhoneのアプリやコンテンツがそのまま車内で使えるということだ。その際に車のハードウェア上でのシームレスなインターフェイスを提供する。

 たとえば、ダッシュボードの画面がタッチスクリーンとなってアプリのアイコンを映し出す。操作はこのスクリーンをタッチしてもいいし、ステアリングホイールの手元についたレバーや、ノブやコントロールボタンで行うこともできる。要は、車内にいくつものiPhoneの操作インターフェイスがあるということだ。

 ただ、それよりもカープレイが謳っているのは、Siriによる音声コントロールである。手をステアリングホイールから外すことなく、手元のレバーを押してSiriに操作を命じれば、運転を続けながら音声だけでiOSを操作できるのだ。

 現在のところ、カープレイで使えるアプリは、通話、地図、メッセージ、音楽、ラジオなどに限られているようだ。これが今後もっと広がることは容易に想像ができる。たとえば、後部座席に座っている家族は、座席についたスクリーンで映画やテレビ番組が見られたりするようにもなるだろう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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