フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者の ためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのマニラレポート。フィリピンでは家族は同じ部屋、夫婦はいくつになってもひとつのベッドで寝るのが当たり前。親しい間柄なら、男女が同じ部屋で寝ても問題ないという。それは住宅事情が許さないからではなく、「うれしい」からなのだ。

 昨年の話だが、PRA(フィリピン退職者庁)のノエル営業部長(女性)と部下のマービン課長(男性)が東京ビッグサイトで行なわれる「ロングステイフェア」に参加するために、安いホテルを探していた。

 私はビジネスホテルの部屋をロングステイ財団から提供してもらっていたが、そこはコーポレートレートでツインが1万4000円だった。そのことを彼らに話すと、ツインを二人で利用すれば予算におさまるのでそこを予約したいとのことだった。

 男同士あるいは女同士ならまだしも、上司の女性と部下の男性がいっしょの部屋に泊まるのだという。びっくりして日本ならスキャンダルだと話すと、自分たちは家族のように親しいから大丈夫なのだという。

 ちょっと逆説的だが、男女が同じ部屋で寝ても、親しい間柄ならフィリピンではスキャンダルでもなんでもないのだ。 

家族のように親しい間柄なら、一緒に寝ても問題なし!

 さらに一昨日の夜、私の仕事のパートナーであるジェーン(女性)と息子のKIANと一緒に、17歳になるキム(KIANの腹違いのお姉さん)が、私の部屋で寝ると言い出してびっくりした。理由を聞くと、自分たちの部屋がペンキ塗り立てで、臭くて寝ることができないのだという。

 しかし、ジェーンは国家警察に勤める旦那がジャカルタに出張中で、その間に妻が他の男(私のことだ)の部屋で寝るなんて、日本だったら夫婦喧嘩では済まないだろう。しかしフィリピンでは、家族のように親しい間柄の人間が一緒に寝たところで、何の問題も抵抗もないようなのだ。

 最近、キムとKIANが私の部屋でDVDのアニメを見ながら寝込んでしまうことにがよくある。花も恥らう17歳のお年頃の娘が私のベッドに寝ているのにはいささか抵抗を覚えるが、本人はなんともないようだ。やめるように説教したとしたら、逆に私が下心を抱いているようで言い出すことさえもはばかられる。

 ちなみに私の部屋のテレビはUSBが使えるので、USBのメモリーにKIANの好きなアニメをたくさん保存して、それを見て楽しんでいるのだ。

私の部屋でアニメを楽しむキムとKIANたち。夜だとこのまま寝込んでしまうこともしばしばだ【撮影/志賀和民】
そろそろ寝る時間なのでキムがKIANに歯を磨かせようとしているが、KIANに歯磨きをさせるのは、そう簡単なことではない【撮影/志賀和民】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。