インドネシア 2014年5月12日

インドネシア・イスラム教徒たちの人生最大のイベント
「メッカ巡礼」

日本語教師としてインドネシアと出会い、2005年からグローバル人材紹介会社JACリクルートメントで日系企業・日本人求職者のサポートを担当。ジャカルタ在住8年の長野さんが、活気・熱気あふれるメトロポリタン・ジャカルタの今をお伝えします。今回は、インドネシアの95%を占める「イスラム教徒」たちが目指すメッカ巡礼の価格と内容とは?

 インドネシアは世界最大のイスラム人口国といわれています。「シャリーア(イスラーム法)」を法として実際に運用している「イスラム国家」ではないのですが、人口2億3000万の95%ほどがイスラム教徒、比較的戒律に緩やかなイスラムだといわれています。

 とある旅行代理店調べでは、インドネシア人が「行ってみたい海外」に選ぶのは、サウジアラビアがダントツの1位。これはもちろんメッカ巡礼(ナイク・ハジNAIK HAJI、NAIKは上る、HAJIはメッカ巡礼の意味)を指しています。

メッカ巡礼の様子【撮影/レミス】

 

人生最大のイベント「メッカ巡礼」

 イスラム教徒にとって一生に一度のメッカ巡礼は人生最大のイベントであり(メッカ巡礼は1日5回の礼拝と同様に、イスラム教徒の“義務”であるとされていますが、経済的・健康的に行けない人もいますので、義務といっても厳しい戒律では縛られていません)、みんなメッカ巡礼を目指して頑張って仕事をしているといっても過言ではありません。

 メッカ巡礼(NAIK HAJI)にかかる費用は、私たち日本人から見ても決して安くはないのですが(35万~150万円。インドネシアでは20代~30歳半ばで企業で働くサラリーマンの年収くらい)、インドネシアの経済発展とともに人々の所得も上がってきており、NAIK HAJIも「夢のまた夢……」ではなくなってきているようです。

 最近では渡航希望者が多くなりすぎたため、インドネシア政府はメッカ巡礼者の数を制限し始めています。制限している……といっても年間20万人は許可され渡航しているのですが、それでも希望者は増える一方で、今申し込んだ人は10年待ちといわれています(160万~200万人が登録しているという話)。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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