インドネシア 2014年3月20日

バリ島でサカ歴大晦日に行なわれる祭事「オゴオゴ」。今年の行方は?

バリ島の日本語フリーペーパー「アピ・マガジン」のアラサー女性編集者たちがリレー形式でリアルなバリの今をレポート。日本の正月にあたる「ニュピ」。すべての活動を停止するこの日の前日、インドネシア最大の祭事「オゴオゴ」が行なわれる。ところが今年は自粛ムードとか。その理由は? バリ在住2年のコロさんの報告です。

 「ニュピ」はヒンズー教サカ歴(太陰暦)のお正月のこと。空港は閉鎖。観光客を含めて、一切の外出・仕事・電気の使用が禁じられ、別名『静寂の日』と呼ばれている。バリ人にとって1年で一番大切な日だ。

 次の「ニュピ」は西暦では2014年3月31日にあたり、来年はサカ歴1936年を迎える。在住2年目に突入し、2度目のニュピをワクワクしながら迎えようとしていた矢先に届いた一報。

「今年の『オゴオゴ』はないらしいよ!」

「オゴオゴ」とは、ニュピ前日(大晦日)に行なわれる祭事のこと。竹を渡した台の上に悪魔の化身を表した物体(オゴオゴ)を乗せ、それをぶつけあって壊すことで悪霊を振り払うという迫力のある盛大なもの。

 化身となるオゴオゴは、毎年各町内会(バンジャール)が力を入れて数カ月前から準備し、数メートルの巨大なものを手作りする。それら何十ものオゴオゴが街中を闊歩し、ぶつかり合う。その力の入れようは凄まじい。大阪出身であれば、岸和田のだんじりを思い出さずにいられない。昨年は、その迫力に圧倒されながらも、盛り上がる観衆に混じって楽しませてもらった。

 ひとつのオゴオゴにかける費用は平均25万円。バリ島全土だと約1000万円のお金がオゴオゴ作成に費やされるという。4000以上のオゴオゴが毎年作られているのだ。「25万円は安い!」と思うだろうか? いえいえ、バリ人の平均月収は約1万5000円。つまり月収の約16倍の費用が注がれていることになる。

 そこまで熱を上げている行事を、今年は「ない」もしくは「規模が小さい」という。なぜなのか。その理由を聞いたところ、思わぬ答えが返ってきた。

「4月に地方選挙、7月に大統領選挙があるから」

 一体なぜ選挙が関わってくるのだろう……?

昨年のオゴオゴ、クロボカンにて。巨大なオゴオゴが練り歩く【撮影/「アピ・マガジン」編集部】

橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。