伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回は、雑誌をサッカーのポジションに見立てました。

選手だけでなく観客席も注目
雑誌の特徴とイメージで当て込み

 ひたひたとW杯が近づいてくる。いまひとつ調子は出てないが、ACミランの本田圭祐、がんばってほしい。なんといっても高校の26学年後輩だ。松井秀喜と並ぶ同窓生の誇り。そしてその母校、星稜は、この1月の高校サッカー選手権で準優勝。日本代表には本田に加えて、豊田陽平も呼ばれたりしている。草野球バリバリ現役プレーヤーの僕だが、否が応でもサッカー気分が盛り上がる。というところで今回のネタは、サッカー。

 まずは、<インフォグラフィック画像>をどうぞ。あ、ここで先にお断りしておきますと、この作品は、2002年に作ったので、雑誌は12年前当時のものとなっています。もうけっこうな数が休刊になっているはずです。

雑誌を「サッカーのポジション」に置き換え<br />「F.C.総合週刊誌vs. F.C.女性誌」の激突はグラフィック作成/小宮山秀明
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 今回は先に中身を羅列しますね。ポジションの特徴と雑誌のイメージを考えて決め込んでいきました。

 FW、2トップは、『週刊文春』『週刊新潮』と、『JJ』『can cam』。トップ下は『SPA!』と『MORE』。両サイドは『週刊現代』『週刊ポスト』と、『an-an』『non-no』。ダブルボランチは『週刊朝日』『Yomiuri weekly』と、『LEE』『with』。

 3バックは『AERA』『アサヒ芸能』『週刊大衆』と、『Domani』『Frau』『25ans』。GKは『サンデー毎日』と、『婦人公論』。