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「壁を壊す」-事業構造改革で目指したもの 吉川廣和
【第2回】 2008年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉川廣和 [DOWAホールディングス(株)会長・CEO]

「壁」をなくすことで目指した企業文化の再生
DOWAホールディングス会長が語る企業改革“実戦記”(2)

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 現在進行中の事業構造改革第3期は「Jump up to the New Stage」をスローガンに掲げています。ニューステージ、つまり「量」、「質」ともに、今までの延長ではなく、未踏の領域に踏み込むという意思が含まれています。もちろんコア事業も、経営方針も変えることなく改革を進めるということです。

 それに加え、社員のレベルアップに努めています。その理由は事業構造改革を6年も続けてきて、改革を成功させる上で重要なのは、結局は人間、つまり社員の力やレベルが高くなければ駄目だと痛感したためでした。

 トップレベルの技術力と、高品質な管理能力。これこそが「技術立社の」中身です。技術力だけでなく、管理能力もトップレベルでなければ「技術立社」とはいえません。

「勝てる」分野への集中投資が鍵を握る

 当社の収益が上がった要因の1つに、「勝てる」分野に集中投資をしたということが挙げられます。

 推定ですが、世界シェアで高純度ガリウムでは40%、赤外通信用LEDが70%、磁気記録用メタル粉も85%、ボタン電池用酸化銀60%、インジウムリサイクルで46%と、それぞれ世界でも非常にシェアの高い分野に育てることができました。

 同時に、これらの各分野はすべて国内トップシェアでもあります。国内トップシェアを維持していることも、当社の収益力を安定的に押し上げている理由といえます。これら一つ一つは決して規模の大きなマーケットではありませんが、「質」を追いかけ続けた結果、国内トップシェアという成果につなげることができたと考えています。

 次に、事業構造改革において、重要な要素であるマネジメント改革について説明します。当社も過去に何度か他社が実施した改革の真似をして組織改革を試みたことがありました。しかし、失敗を繰りかえし、効果を出すことができませんでした。

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吉川廣和 [DOWAホールディングス(株)会長・CEO]

1942群馬県生まれ。1966年東京大学教育学部(行政科)卒業後、同年同和鉱業(現DOWAホールディングス)入社。2002年社長・CEO、2006年会長・CEOに就任、現在に至る。ほかにも、藤田観光株式会社会長、日本経済団体連盟常任理事、日本鉱業振興会会長、環境省 中央環境審議会委員、日本資源大学校理事長などを務める。


「壁を壊す」-事業構造改革で目指したもの 吉川廣和

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