貯金とは、将来の
自分へのプレゼント

今後のキャリアは最初の1年で決まる!<br />新卒社員が今こそ読むべき良書2冊『20代のいま、やっておくべきお金のこと』 2004年5月刊。1億円貯められる、という刺激的なコピーが目を引きます。

 ついフラフラとコンビニに入って不必要なものまで買ってしまう“コンビニ貧乏”については、『20代のいま、やっておくべきお金のこと』の著者の中村芳子氏も同様の指摘をしています。コンビニショッピングをやめて、その分たとえば1日500円貯金すれば1年で18万円も貯まる。海外旅行に行けるし、アパートの引っ越し費用にもなる。各種スクールの学費にも充てられる、というわけです。お金上手になるための基本は、いまの自分と将来の自分のために、手元のお金をバランスよく配分すること。買いたいもの、食べたいものをぐっと我慢しながら続ける「貯金」は、「将来の自分へのプレゼント」なのだと言い切っています。

〈問〉収入の1割を10年間貯めたら、収入の何割貯まるか?(注 利息などは考えない)
 1割×10年で10割、つまり年収分が貯まることになる。2割なら、5年で10割だ。
 手取り収入が年300万円の人なら、毎年30万円を貯めていくと10年で300万円になる。22歳から始めたら、32歳で年収分のお金が手元に残ることになる。利息がつけばもっと多い。
 ちょっとしたもんでしょ?
 1割というのは、誰でもできる金額だ。一人暮らしだと、自分の給料だけで生活するのは楽ではない。だけど、1割なら何とかがんばれるはず。いま、苦しいからといって何も始めなければ、10年後も貯金はゼロだ。給料が上がった時や、ボーナスが期待より多かった時に、ちょっと貯める分を増やせば、年収分の貯金はもっと近くなるよ。(32ページ)

 当たり前のことを当たり前に実行する。きちんと貯金もする。どちらも簡単にできそうですが、じつは簡単に見えることほど難しい。そういう意味では、2冊とも奥の深い本なのです。 


◇今回の書籍 48/100冊目
『入社1年目の教科書』

今後のキャリアは最初の1年で決まる!<br />新卒社員が今こそ読むべき良書2冊

ベテランも新人も、今日から仕事への取り組み方や考え方がすぐに変わり、一生役に立つ「指針」となる50のアイデア。東大×MBAで30代でライフネット生命保険の副社長になり、ダボス会議の「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出された著者が初めて語る、仕事における原理原則とその具体的方法。

岩瀬大輔:著

定価 1,429円+税

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◇今回の書籍 49/100冊目
『20代のいま、やっておくべきお金のこと』

今後のキャリアは最初の1年で決まる!<br />新卒社員が今こそ読むべき良書2冊

お金を貯めるのは苦手と思っている人でもちょっと意識を変えただけでどんどん貯まる。貯まる体質になれば1億円も夢じゃない!

中村芳子:著

定価 1,200円+税

ご購入はこちら!