株式レポート
3月19日 17時0分
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春の到来を焦らずに待つ〜まだ弱さの残る住宅市場〜 - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

住宅着工件数 2月 90.7万件  市場予想 91.0万件 前月 90.9万件(上方修正)
建設許可件数 2月 101.8万件 市場予想 96.0万件 前月 94.5万件(上方修正)
NAHB住宅市場指数 3月 47  市場予想 50 前月 46
※住宅着工件数および建設許可件数はいずれも年率換算・季節調整済

■良くはないが悲観する程でもない住宅着工件数
18日に米国商務省が発表した2月の住宅着工件数は、90.7万件と市場予想(91.0万件)を下回って前月(88.0万件→90.9万件に上方修正)から減少した(グラフ参照)。住宅着工件数は寒波の影響により大きく件数が減少した12月分・1月分に引き続き、3ヶ月連続での減少となった。ただ、3ヶ月連続の減少とはいえ、2月の着工件数は昨年7-9月期の平均(88.2万件)を上回っており、寒波の悪影響が残る中での数値としては大きく悲観するような結果ではない。


また、同時に発表された2月の建設許可件数は101.8万件と、昨年11月以来3ヶ月ぶりに100万件を超えた。建設許可件数は住宅の建設を始める前に取得される許可証の発行件数を示しており、住宅関連指標として着工件数よりも先行性が高い。建設許可件数が増加に転じたことは住宅市場の回復を示す明るい材料と言えるだろう。

■やや不安の残るNAHB住宅市場指数
一方、17日に発表された不動産建設業者の景況感を示すNAHB住宅市場指数は47と前月(46)よりわずかに改善したものの、改善と悪化の基準となる50を下回った(グラフ参照)。指数を発表しているNational Association of Home Builders(全米ホームビルダーズ協会)のリリースによれば、景況感の低迷は、引き続き残る寒波の悪影響、土地や熟練労働者の不足、原材料の上昇などが招いているという。NAHB住宅市場指数も住宅市場の指標として先行性が高いとされ、同指数が低迷している点はやや懸念される。


ただ、上述したとおり指数の低迷には引き続き寒波の悪影響が残っているため、天候の回復に伴って指数が50を超えて改善する可能性も十分に考えられる。

以下の図は米国に積もる雪の深さを約1ヶ月前と昨日で比較したものであるが、地域によっては新たに雪が積もっているなど、引き続き寒波の影響が大きいことが確認できる。もうしばらく辛抱強く春の訪れを待ちたい。


■用語解説
住宅着工件数
米国内で建設が開始された住宅戸数を示す、住宅関連の経済指標。個人消費の動向を見極める上での先行指標として注目される。

NAHB住宅市場指数
NAHB(National Association of Home Builders 全米住宅建設業者協会)が発表する米国の不動産業者の景況感を表す指標。今後の販売予測について不動産業者にアンケートをとり、50を基準として上回れば改善(ポジティブ)、下回ると悪化(ネガティブ)見通しとなる。

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(マネックス証券)


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