旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理
【第68回】 2014年3月21日 車 浮代

薹が立つ前に食べたい「ふきのとう」は
春を告げる若返りの妙薬

 ご存知ない方も多いようですが、「蕗の薹」と書く「ふきのとう」は、蕗の花の蕾、つまり蕗の赤ちゃんなので、成長すると蕗になります。

 よく、結婚適齢期を過ぎた女性のことを「薹が立つ」などと申しますが、これは花が咲き終わり、茎が伸び出してしまったふきのとうは食べられないことから発生した、失礼な言葉です。

ふきのとうの天茶飯
【材料】ふきのとうの天麩羅…3個/蕗味噌…小さじ1/温かい御飯…1杯分/出汁…150ml/塩…1つまみ
【作り方】①ふきのとうの天麩羅を半分に切り、温かい御飯に並べ、蕗味噌を乗せる。②塩で味を調えた熱い出汁を注ぐ。

 日本全土でとれる蕗は、数少ない日本原産種の一種で、縄文時代から食べられていました。

 新芽を食べると若返るといういわれがあり、特にふきのとうは好まれたそうですが、それはあながち迷信ではなく、ふきのとうの持つ苦味成分が胃腸を整え、食用を増進させ、新陳代謝をうながし、煎じて飲むとせき止めや痰切りの薬にもなるとか。

 木の芽どき、吹き出物などに悩む女性は少なくありませんが、体内のデトックスにふきのとうは有効です。

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旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理

栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。

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