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美人のもと

「美人のもと」は観光地モードに弱い

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第11回】 2008年7月25日
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*観光地モード

 街を歩いていると、アメリカ万歳の人が結構いる。大きく星条旗がプリントされたTシャツなどを着ている。

 そんなにアメリカ好きなのか。そうでもないようだ。別にアメリカだけではなく、イギリス、オーストラリア…。国だけではなく、ハワイやロサンゼルスなどかなり限定された場所も万歳だ。

 なぜ、地名が好きなのか。人は誰でも好きな場所を持っている。しかし、それをそんなに主張しなくてもいいのではないか。

 キミ、サーファーでもないのに、背中で大波の中をくぐり抜けているね。シャーッとね。

 これはほとんど観光地モードの買い物の結果だと思う。人は観光地に行くと、モノを見る目が変わってしまう。ハワイに行くだけで、サーファー気分の買い物パラダイスだ。ついつい「シャーッ」のシャツも握りしめる。

 きっと、星条旗の人もアメリカで観光地モードの買い物をしたのか、お土産でいただいたのだろう。

 残念なことに、この観光地モードな洋服は質の悪いものが多い。首が伸びてしまったり、ヘンなしわが発生したりする。ふだん着ているものと組み合わせると、妙にバランスが悪くなったりする。

 この現象は別に洋服に限った話でもない。

 例えば、海外で買った化粧品はいつもと違う気分で買ったものが多い。「いつもの私からの脱皮」を目指したりする。そして、その脱皮がとんでもない方向に行ってしまうことが多い。普段は自分をわかっていて、自分に合うことを考えるのに、観光地モードでは自分に合わないことにも挑戦してしまう。

 観光は非日常の連続である。観光地の日常も旅人には非日常である。ふだん食べないような巨大なピザを平らげてしまう力を持っている。「美人のもと」は観光地に弱い。観光地モードに流されすぎると大変なことになる。

 さて、夏休み。我を忘れてはしゃいでみよう。しかし、我を見つめなおす時間を必ず持とう。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


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『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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