ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方

農業を成長産業にせよ!

規制を緩和すれば必ず「農業起業家」は増える

竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長],上田晋也 [タレント]
【第30回】 2008年11月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

上田 さて、実りの秋ということで、新米や野菜が食卓を賑わせているなか、日本の食料自給率の低さや輸入食品も含めた「食の安全」の問題が取り沙汰されています。

 そこで今回は、日本の農業について考えましょう。やはり農産物は安い国から輸入する方がいいんでしょうか?

竹中 それはもうケース・バイ・ケース。私は日本のコメや農産物はすごくおいしいと思いますが、小麦、じゃがいも、トウモロコシなどは、やはり輸入に頼らざるを得ないのが現状ですね。

 しかし、今の日本にとって、実はそれが大きな問題。今後は国内でもっと農産物を作って、自給率の低さを解消するべきだと思っています。

 現在、農家は「小規模の家族型経営」が主流ですが、国際競争力をつけるためには、大規模に農業を展開する「起業家」の登場が必要不可欠なんです。

 戦前の「小作人制度」や戦後の「農地改革」などを経て、日本の農政は現在に至るまで複雑で保守的です。しかし、農業を守りたいからこそ、グローバル化に耐えられるようにしなくてはなりません。

上田 なるほど。それでは、そんな日本の食糧事情を見てみましょう。日本の食糧自給率は、1960年代に80%もありましたが、その後落ち込み続け、2007年度には40%まで低下しました。

竹中 自給率は、あくまでも生産と消費のバランスで決まります。たとえば、国内で消費する目的だけでなく、輸出をする目的でコメの生産量を増やしても、自給率は上がるんです。

 実際、自給率の高い国も、得意な農産物を輸出して自給率を上げている側面もある。だから日本も、世界的に「おいしい」と評判のコメをもっと輸出すれば、自給率は上がって行くでしょう。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

竹中平蔵 [慶應義塾大学教授 グローバルセキュリティ研究所所長]

1951年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、日本開発銀行に入行。ハーバード大学、ペンシルバニア大学客員研究員、大阪大学助教授、慶應義塾大学教授などを経て、01年より小泉内閣で金融担当大臣、経済財政政策担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣を歴任。04年から06年まで参議院議員。

上田晋也 [タレント]

1970年生まれ。お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」メンバー。早稲田大学教育学部中退。91年に有田哲平とコンビ結成。レギュラー出演番組多数。


竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方

経済学者・竹中平蔵と、くりぃむしちゅーの上田晋也が、毎週楽しくわかりやすく日本の経済を解説。同名テレビ番組(BS朝日、朝日ニュースター)の一部を再構成してお届けします。

「竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方」

⇒バックナンバー一覧