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新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

「出世の見込みがない中年力士は早く引退を」
朝日新聞スポーツ記者の言い分に、首をひねる

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第67回】 2014年4月5日
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 我が身の……、もとい、みんなの党・渡辺喜美代表が窮地に立たされている。

 発端は、週刊新潮(4月3日号)のスクープである。ワイドショーが理化学研究所ユニットリーダー小保方晴子さんの“疑惑”で持ちきりの中、週刊新潮は『さらば 器量なき政治家』と題した記事をトップに持ってきた。渡辺さん、言われてますよ。

 週刊新潮の記事は、DHC会長・吉田嘉明氏の告白をもとに構成されている。

 自民党を離党した渡辺喜美議員は、二〇〇九年八月、吉田会長に自身の不動産(渡辺氏が所有していた那須の土地)を買ってもらうよう依頼した。そのとき、吉田氏に送られたメールには、新党を立ち上げるが手許不如意で困っている、会長、助けてください――、という文言が綴られていた。

 翌一〇年の参院選の前には三億円、一二年の総選挙では、維新の会と共闘し一〇〇人以上の当選者を出すから、と二〇億円の借用を願い出た……、が、維新の会と決別したため、吉田氏に借りた金は五億円に下方修正される。

 渡辺代表の借入金は、都合八億円となった。しかし、一二年の渡辺代表の資金等報告書では、借入金の欄に記載された額は二億五〇〇〇万円となっていた。額がぜんぜん違うのである。

 すると、それは資産公開法違反にあたる可能性が出てきて、さらに、計八億円の借入金が“政治活動”に使われていれば政治資金規正法違反、“選挙活動”に使われていれば公職選挙法違反になる――、と週刊新潮は指摘した。

 このスクープで、ブン屋……、もとい、新聞記者さんたちは歯ぎしりしたんじゃないだろうか。あるいは地団駄を踏んだか。こんな疑惑を週刊誌に抜かれ、雑誌の後追い取材になったんだもの。

 さて、この問題によく似た騒動がつい最近もあったような気がする、と思っていたら猪瀬直樹前東京都知事の問題と構図が同じだった。吉田会長は、政治資金として貸したと、当時のメール内容も明かした。しかし、渡辺代表は、あくまで個人的に借りたもの、と反論した。会長助けてくださいとか言っておきながら。

 渡辺代表は、猪瀬さんと全く同じことを言っているのである。
 しかも渡辺代表、その言い訳がみみっちい(あくまで個人的な感想です)。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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