我が身の……、もとい、みんなの党・渡辺喜美代表が窮地に立たされている。

 発端は、週刊新潮(4月3日号)のスクープである。ワイドショーが理化学研究所ユニットリーダー小保方晴子さんの“疑惑”で持ちきりの中、週刊新潮は『さらば 器量なき政治家』と題した記事をトップに持ってきた。渡辺さん、言われてますよ。

 週刊新潮の記事は、DHC会長・吉田嘉明氏の告白をもとに構成されている。

 自民党を離党した渡辺喜美議員は、二〇〇九年八月、吉田会長に自身の不動産(渡辺氏が所有していた那須の土地)を買ってもらうよう依頼した。そのとき、吉田氏に送られたメールには、新党を立ち上げるが手許不如意で困っている、会長、助けてください――、という文言が綴られていた。

 翌一〇年の参院選の前には三億円、一二年の総選挙では、維新の会と共闘し一〇〇人以上の当選者を出すから、と二〇億円の借用を願い出た……、が、維新の会と決別したため、吉田氏に借りた金は五億円に下方修正される。

 渡辺代表の借入金は、都合八億円となった。しかし、一二年の渡辺代表の資金等報告書では、借入金の欄に記載された額は二億五〇〇〇万円となっていた。額がぜんぜん違うのである。

 すると、それは資産公開法違反にあたる可能性が出てきて、さらに、計八億円の借入金が“政治活動”に使われていれば政治資金規正法違反、“選挙活動”に使われていれば公職選挙法違反になる――、と週刊新潮は指摘した。

 このスクープで、ブン屋……、もとい、新聞記者さんたちは歯ぎしりしたんじゃないだろうか。あるいは地団駄を踏んだか。こんな疑惑を週刊誌に抜かれ、雑誌の後追い取材になったんだもの。

 さて、この問題によく似た騒動がつい最近もあったような気がする、と思っていたら猪瀬直樹前東京都知事の問題と構図が同じだった。吉田会長は、政治資金として貸したと、当時のメール内容も明かした。しかし、渡辺代表は、あくまで個人的に借りたもの、と反論した。会長助けてくださいとか言っておきながら。

 渡辺代表は、猪瀬さんと全く同じことを言っているのである。
 しかも渡辺代表、その言い訳がみみっちい(あくまで個人的な感想です)。