株式レポート
4月4日 17時0分
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雇用統計直前レポート - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

ADP雇用統計(前月差) 3月 +19.1万人 市場予想 +19.5万人 前月 +17.8万人(上方修正)
ISM非製造業景況感指数 3月 53.1 市場予想 53.5 前月 51.6
(予想)非農業部門雇用者数 3月 市場予想 +20.0万人 マネックス証券 +18〜20万人

■堅調だったADP雇用統計〜労働市場は着実な回復へ〜
米雇用関連会社のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が2日に発表した3月の「民間非農業部門雇用者数」は、前月から19.1万人の増加と市場予想はわずかに下回ったものの、労働市場の堅調な回復の目安とされる前月差20万人増に近い数値となった(グラフ参照)。あわせて2月分が上方修正(+13.9万人→+17.8万人)され、+17.5万人だった2月の政府発表の非農業部門雇用者数と整合的な結果となった。


12月〜1月にかけて政府発表の非農業部門雇用者数が伸び悩んだことで、寒波による一時的な悪化である可能性が指摘されながらも、労働市場の回復鈍化が懸念されてきた。ただ、2月の政府発表の雇用統計および2月・3月のADP雇用統計で労働市場が再び堅実な回復傾向を歩んでいることが示されつつあり、米国経済にとって非常にポジティブなニュースと言える。

■ISM非製造業指数も改善
4日に非製造業企業から見た景況感を示す3月分のISM非製造業景況感指数が発表となり、ヘッドラインは53.1と市場予想(53.5)はやや下回りながらも前月(51.6)から改善した(グラフ参照)。


3月分の同指数のヘッドライン改善の主役は“雇用”についての調査である。ヘッドラインは「新規受注(New Orders)」・「雇用(Employment)」・「景況(Business Activity)」・「入荷遅延(Supplier Deliveries)」の4項目の調査の平均値で算出されているが、「雇用」についての調査が2月分の47.5から3月分は53.6と大きく改善したことでヘッドラインを約1.5ポイント押し上げた(グラフ参照)。


■非農業部門雇用者数の予測と想定されるシナリオ
以上のように労働市場関連の重要指標は回復傾向にあり、3月分の政府発表の非農業部門雇用者数も堅調な数値が予想される。市場予想は20万人増となっており、マネックス証券でも18〜20万人増程度の堅調な数値を予想する

3月半ばには101円台前半まで円高が進んだドル円が、本日(4月4日)現在104円を伺うところまで円安が進んでいる。足元で円安が進んでいる背景には、FOMC(連邦公開市場委員会)後のイエレン議長の記者会見で利上げ時期についての具体的な言及(テーパリング終了後約6ヶ月程度)があったことや、3月下旬から4月にかけて発表された経済指標が堅調だったことで米国経済の不透明感が薄れたことなどにより、米国の中長期金利が上昇したことが考えられる(グラフ参照)。


3月分の非農業部門雇用者数の結果が20万人を大きく超えるような数値となればポジティブサプライズと受け止められ、米国の中長期金利上昇が加速し、円安ドル高傾向が強まる可能性がある。15万人以下となるなどネガティブサプライズが起きたとしても、現段階でイエレン議長はじめFOMCメンバーの利上げに向けたコンセンサスが揺らぐ可能性は低く、短期的な調整は別として円安ドル高トレンドに大きな変化はないと考えている。

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋裕

■用語解説
雇用統計(米国)
米政府による雇用環境を調査した統計。発表される統計のなかでも、失業率(働く意欲がある人口に占める失業者の割合)と非農業部門雇用者数変化(農業従事者を除いた雇用者数の増減)が市場で注目されやすい。通常は月初の金曜日に前月分が公表される。

ISM製造業(非製造業)景況指数
全米の製造業(非製造業)企業を対象として、主に新規受注・生産・雇用・在庫・供給遅延(非製造業では異なる)に関する景況感が改善したかを問うアンケートの結果をもとに作成される。製造業景況感の方向性[改善傾向 又は 悪化傾向]を示す指標。一般に、50を上回れば景況感の改善、下回れば景況感の悪化を示す。

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(マネックス証券)


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