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3Dプリンタで子どもの落書きをフィギュアに変える「Crayon Creatures」

岡 徳之
2014年4月9日
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 子どもを持つ親なら一度は試してみたくなるようなサービスをご紹介したい。子どもの落書きをフィギュアに変える「Crayon Creatures(クレヨン・クリーチャーズ)」。子どもが描いた絵を3Dの立体的なデータにし、3Dプリンタで出力できるというものだ。

 フィギュアを手に入れるための手順はとてもシンプル。子どもの絵をカメラで撮影し、その画像にタイトルを添えて、Crayon Creaturesに送る。その際、サイト上のギャラリーでの掲載許可を訊かれる。

色彩から引っかき傷までそのまま表現

 あとは、フィギュアが届くのを待つだけ。このサービスの運営会社で、3DCGデザイン及び3Dプリンタ出力を手がけるcunicode.comが3Dモデルを作成し、それをサンドストーン(砂岩)と呼ばれる素材を使用し、フルカラーで3Dプリンタ出力してオリジナルのフィギュアを作ってくれる。

 日本では正規の販売代理店が「Miku」という名称でサービスを提供している。フィギュアのサイズは約10cmで価格は1万8980円。送料が別途加算され、注文してから手元に届くまで4週間ほどかかる。

元の子どもの絵(左)とCrayon Creaturesで制作されたフィギュア(右)

 Crayon Creaturesが生まれた経緯について、cunicode.comのデザイナー Bernat Cuni氏はこう語る。

 「ある朝、私の娘が“自分の描いた絵を3Dプリンタでおもちゃにしてほしい!”と言ってきたんです。彼女はモノクロのプラスチックのフィギュアにとても満足していましたが、私はそうではありませんでした」

 絵からフィギュアに変わったとき、なにかが失われたと感じたのだという。それは色彩やクレヨンで引っかいた跡など、子どもの個性や表現力から生まれたものではないか。Cuni氏は、そう考えた。

 「3Dプリンタで作った色つきのフィギュアはとても本格的で、絵から生まれてきたような生々しさを持つ、とても素晴らしいものでした。これなら、私と同じように気に入ってくれる人が世界中にいるかもしれない。だから、ウェブ、デジタルファブリケーションの能力を活用して、サービス展開することにしました」

 3Dプリンタは、アイデアとウェブの技術を活かして誰もがモノづくりに挑戦できる「MAKERS」ブームの象徴的存在。なんとも今の時代らしい。子どもとの思い出作りにいかがだろうか。

(岡 徳之/5時から作家塾(R)

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おか・のりゆき

「マイナビニュース」「J-CAST」など、主にウェブ媒体での執筆活動を行ない、IT業界全体を俯瞰するマ クロな視点とウェブ技術に特化したミクロな視点で、業界を定点観測している。デジタルネイティブ世代とロスジェネ世代の中間層(1986年1月生まれ)。PRエージェンシー勤務を経 て、2011年より企業広報・ソフトウェア開発を専門とした株式会社tadashikuを立ち上げる。国内大手BtoCブランドのPR業 務に従事し、国際的な広告賞を受賞したデジタルクリ エイティブキャンペーンにも携わった。


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