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新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

虹鱒を使った弁当はシャケ弁かニジマス弁当か
食品偽装にSTAP細胞、真偽が判然としない時代

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第68回】 2014年4月12日
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 昨年九月、共同通信のカメラマンが解雇された。

 そのカメラマンは、プロ野球選手が試合で放ったホームランの写真を撮り損じた。ピントがブレたのか、単純にシャッターを押さなかったのかは定かではないが、とにかく、肝心の一枚を撮らなかった。

 そこで何をやったかと言うと、その選手の、別の打席で撮った写真を使った。すなわち、すり替えだ。違う写真をあたかもホームランを打ったときの写真として配信したのだから、まさに背信なのである。

 理化学研究所のユニットリーダー小保方晴子さんがやったことは、これと同じ行為だった。彼女がやったいんちきは、理研の調査委員会で“ねつ造”“改ざん”と認定された。

 ねつ造とはでっちあげのことで、改ざんは、自分の都合のいいように手を加え、いかにもそれらしく見せる不正行為を言う。小保方さんがやった写真の切り貼りと、画像の独自処理がこれに該当した――、と調査委は発表した。

 これに対し、小保方さんは不服申し立てをし、今週水曜日に記者会見を開いた。

 しかし、何と言うか、わけのわからない会見だった……、と思っているのは私だけかもしれないが、捉えどころがなく、何のための会見だったのかさっぱり意図が見えない会見だった。

 「ヘッタな仕切りだな」

 が私の第一印象だ。記者の質問に対し、小保方さんが質問に応える。記者さんがさらに質問を続けようとすると同席の弁護士さんが何やかんや言って質問を遮る……、その繰り返しだった。

 最初は、何だこの弁護士、と思っていたのだが、よくよく考えると弁護士さんは実に巧妙だったことがわかる。何故なら、記者さんにツッコんだ質問をさせなかったからだ。それを譬えるならば、こんな感じになる。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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