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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

仕事の能力が仕事の質だけでなく人間を変える

上田惇生
【第126回】 2009年3月19日
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プロフェッショナルの条件
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「そもそも仕事の能力がなくては、優れた仕事はありえず、自信もありえず、人としての成長もありえない」(『プロフェッショナルの条件』)

 ドラッカーは言う。「あなたは、何によって憶えられたいか」。

 これは以前、かかりつけの腕のいい歯科医に聞いたことだという。歯科医の答えは「解剖医がこの人は一流の歯医者にかかっていたと言ってくれることだ」だった。これが、プロフェッショナルの条件というものであろう。

 組織で働く者の場合、自らの成長は、組織の使命とも深いかかわりがある。仕事に意義ありとする信念や献身とかかわりがある。

 自らの成長に責任を持つ者は、自分である。上司ではない。したがって、組織と自らを成長させるためには、何に集中すべきかを自ら問わなければならない。

 ドラッカーはこうも言う。ペーパーワークと医師の要求に追われている病棟の看護師は、大勢の患者を見ながらも、自らこう問わなければならない。

 「彼らが私の仕事だ。他のことは邪魔でしかない。この本来の仕事に集中するにはどうしたらよいか。仕事のやり方に問題があるかもしれない。もっとよい看護ができるよう、みんなで仕事のやり方を変えられないか」と。

 「自らの成長のためにもっとも優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ」(『プロフェッショナルの条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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