社会人になったら、内定をもらったらまずこれを読め!と、ビジネスパーソンのバイブルとして30万部超えのベストセラーとなった『入社1年目の教科書』。著者の岩瀬大輔氏が、「思っていたのと違った」「仕事が面白くない」「会社に貢献している気がしない」と早くも入社1ヵ月半で違和感を覚える新人たちの悩みに答える。(まとめ:ダイヤモンド・オンライン編集部)

 

入社1年目の仕事が
つまらないという人へ

岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
ライフネット生命代表取締役社長兼COO。
1976年埼玉県生まれ。1998年に東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で卒業(ベイカー・スカラー)。
2006年にライフネット生命保険の設立に参画。2013年6月より現職。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。日経ビジネス「チェンジメーカー・オブザイヤー 2010」受賞。主な著書『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)などがある。
ライフネット生命 ウェブサイト http://www.lifenet-seimei.co.jp/

編集部 書籍『入社1年目の教科書』が30万部超えのベストセラーとなり、いまやビジネスパーソンの定番書となりました。著者として新人たちの悩みを聞く機会も多いのではないでしょうか。

岩瀬 講演会などで若手の方から質問を受けることはグッと多くなりました。

編集部 ちょうど今は入社して1ヵ月半くらい、研修も終わって配属が決まり、いざ新しい職場での一歩を踏み出した入社1年生も多いのですが、「なんだか学生時代に思っていた仕事と違う気がする」「単純作業ばかりでつまらない」「仕事をしているという実感がわかない」という悩みも多く耳にします。

岩瀬単調な仕事って、実はすごく大事だと思います。

 僕は大学時代、ジャズのサークルに入っていたんですね。そこに、ものすごいサックスの天才がいたのです。後輩でした。まだ大学1年生なのに、いきなりジャズのサックスが吹けて、こいつはすごいヤツだと。

 ところが、ある日、朝から部室で一緒になったことがあり、驚きました。

 朝から1日ずうっと基礎練やってるんですよ。

 ♪ララララララララララララララララララララララ♪

 ひたすら、ずーっとやってるんです。

 そのとき思ったのは、本当の天才とは、誰よりも練習する人のことなのだと

 その世界で成功した人は、皆同じことを言っています。あの大前研一さんも、新人の頃は会社に残って、会社にある過去のプロジェクトのデータベースを全部読んだというようなお話をされていました。多かれ少なかれ、皆、新人時代にそういう経験をしているんですよね。

 実はそういう一見単調な仕事というのは、足腰を鍛えるための近道なのです。素振りはヤダなんて言ったら一流のバッターになれない。でもそれは「素振りのための素振り」ではなく、バッターボックスに立ってホームランを打つための素振りなのです。仕事も同じだと思います。