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期待ふくらむ新リウマチ治療薬 提携先のロシュと対等関係へ
中外製薬社長 永山 治

2009年3月24日
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中外製薬社長 永山 治
撮影:塚田比呂子

 昨年4月、リウマチ治療薬「アクテムラ」を発売した。販売は非常に順調に推移している。昨年12月までに日本で新たにリウマチ治療を始めた患者のうち、31.6%がアクテムラを使った。普及にはもう少し時間がかかると考えていたが、臨床試験の優れた結果が専門家に注目されたのだろう。

 リウマチ治療薬の市場規模は、既存の製品だけでも、そうとうな規模(編集部注:世界で1兆円超)になっている。新規の患者がアクテムラを選び、既存の患者が移行することを考えれば、長期的にはますます有望だ。

 アクテムラの成功には別の重要な意味がある。当社は、2002年にスイスのロシュグループとアライアンスを開始した。本来は相互に製品を供給することになっていたが、これまでは当社が一方的に製品を導入する立場だった。だが、当社が開発したアクテムラが、ロシュグループにとって重要な戦略商品になったことで、当初の狙いどおりの関係が実現する。

 当社は昨年、12年に売上高4600億円、営業利益800億円を目指す中期経営計画を策定した。目標達成には、ガン、骨、腎などわれわれが注力している領域でトップ企業でなければならない。もちろん、薬の効き目のみならず、当社が病院から頼りにされる存在になることが大前提だ。

 どの業界でも、トップ企業には業界をリードするという自負がある。かつて当社は業界10位前後だったため、その意識が薄い社員が多いが、今後はトップたろうとする強い意志が重要になる。(談)

(聞き手:『週刊ダイヤモンド』編集部 佐藤寛久)

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