人生をより良くするには、
「やめる決断」が必要

 なぜなら、「何かをやめる」というのは、本当に難しいからです。

 結婚より離婚のほうが難しいとよく言われます。確かにその通りで、たいていの物事は始めるよりも、やめるほうがはるかに困難です。自分が長い間がんばり続けていることなら、なおさら大変だと思います。

 自分の能力に見切りをつけるのはさらに難しいでしょうし、「これまで費やした時間と労力が無駄になるのでは?」と考え始めたら、どんどん先延ばしにしたくもなります。株で損をしている人が「もうちょっとしたら、再び値が上がるんじゃないか」と思うのと似たような心境です。

 しかし、人生をより良く生きるには、「やめる決断」が必要なのです。そんな決断を後押ししてくれるという意味でも、あらかじめ「夢に期限をつけること」が大切なのではないでしょうか。

期限をつけたら、そこまでは迷うことなく、必死でがんばる。でも、期限までに夢(あるいは、それに向かう段階)を達成できなかったのなら、潔く諦める。

 そんな戦略と見極めが、人生には必要だと思います。

(次回掲載は、5月27日予定です)


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『夢は9割叶わない。』
全国書店にて、大好評発売中!!!

“夢を諦めず、がんばり続けるのは正しいのか?”<br />人生をより良くするには「やめる決断」が必要。価格:1400円+税
ページ数:224、1色刷
ISBN:978-4-478-02383-9

たった一度の人生を、心の底から楽しむために。
チャンスの扉をこじあける55のヒント


願えば夢は叶う――。よく使われる言葉です。
果たしてそうでしょうか。現実には9割、いえ、もっと高い確率で夢は叶いません。
ほとんどの人にとって、夢は夢で終わります。

本書でお伝えしたいことは、「夢という言葉を目標に変え、実現可能なステージでいかに闘うか」というメッセージとその具体的な方法論です。

『課長島耕作』『黄昏流星群』などの大ベストセラーを世に送り出し、紫綬褒章を受章した著者が語る「夢の本当のつかみ方」。
努力だけでも、才能だけでも生き残れない漫画という世界の中で、
40年にわたって第一線を走り続けてきた著者に、その極意を語ってもらいます。

ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋BookWeb] [楽天ブックス]