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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

イチローはなぜ倒れない?人間の平衡感覚と脳の関係

──身体が傾いたことを知らせる「有毛細胞」

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第13回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

イチローの高打率を支える
「平衡感覚」

 米大リーグのイチロー選手は絶妙なバットコントロールを武器にしていますが、彼の場合、打つ姿勢が崩れそうになりながらも、常にボールを芯でとらえようとしています。技術力の高さといえばそれまでですが、彼の“不安定の中の安定打法”は不思議といえば不思議ですよね。

 我々がまっすぐ立っていられるのも、イチロー選手の打法も、すべては平衡感覚のたまものなんです。

 人間は、この感覚によって絶妙にバランスをとっているのです。

 そもそも平衡感覚は、自分の身体の位置や運動の変化を認識する感覚だとされていますが、そのシステムはどうなっているのでしょうか。

液体中の有毛細胞のゆがみ

 平衡感覚で中心的な役割を担っているのが、耳の内耳にある三半規管と耳石器です。これらは平衡感覚器と呼ばれていますが、いずれも毛を持った有毛細胞です。

 三半規管の有毛細胞はリンパ液の中にあり、リンパ液の動きで毛が動き、細胞が刺激されます。その刺激は電気信号に変えられ、回転や速さなどという頭や身体の動きを感じる情報となり、ただちに脳に送られます。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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