「自分が楽しければ、
それでいいじゃないか」

 実際は、収入が落ちるようなことはなかったのですが、もしあのときに、

「同期の連中に比べて、俺だけひもじい暮らしをするのは嫌だな」
「そんなの恥ずかしいな」
「プライドが傷つけられる」

 などと思っていたら、大企業を辞めて漫画家を目指すことなど絶対にできなかったでしょう。

「自分が楽しければ、それでいいじゃないか」という発想があったからこそ、僕は僕なりの道を歩き始めることができたのです。

 自分と他人を比べることに、ほとんど意味はありません。それどころか、自分自身を苦しめ、どんどんストレスをためるだけです。

 だから人生は「まあいいか、それがどうした、人それぞれ」の精神で生きていったほうがずっと楽しいし、自分らしくやっていけます。悩みを抱えたり、問題に直面したり、人がうらやましくなったときには、ぜひこの言葉を思い出して下さい。少しは気持ちが軽くなるはずです。

(次回掲載は、5月28日予定です)


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“まあいいか、それがどうした、人それぞれ”<br />人生を心から楽しむための3つの言葉。<br />価格:1400円+税
ページ数:224、1色刷
ISBN:978-4-478-02383-9

たった一度の人生を、心の底から楽しむために。
チャンスの扉をこじあける55のヒント


願えば夢は叶う――。よく使われる言葉です。
果たしてそうでしょうか。現実には9割、いえ、もっと高い確率で夢は叶いません。
ほとんどの人にとって、夢は夢で終わります。

本書でお伝えしたいことは、「夢という言葉を目標に変え、実現可能なステージでいかに闘うか」というメッセージとその具体的な方法論です。

『課長島耕作』『黄昏流星群』などの大ベストセラーを世に送り出し、紫綬褒章を受章した著者が語る「夢の本当のつかみ方」。
努力だけでも、才能だけでも生き残れない漫画という世界の中で、
40年にわたって第一線を走り続けてきた著者に、その極意を語ってもらいます。

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