伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回は、雪の結晶を使ったインフォグラフィックです。

唯一、自分きっかけじゃない作品
雪の結晶インフォグラフィック

 みなさんは、<雪の結晶はすべて六角形になっている>ということを知っていましたか? というよりは、そんなこと考えたことありましたか?

 それを発見したのは、17世紀の天文学者・ケプラーだそうです。僕は、このインフォグラフィックを作成するにあたりいろいろ調べていて初めてそれを知りました。ちなみに今また検索していて見つけたこの記事がわかりやすく面白かったです。「雪の手紙の解読者たち」

 自分がピピッとひっかかった素材or料理法から、僕のインフォグラフィックは始まります。しかし、今回は特例で自分きっかけじゃない作品。当連載全30回の中で唯一です。ヒントは、この連載すべてのグラフィックを作成してもらっていたデザイナー、小宮山秀明さんからでした。

 まずは、【インフォグラフィック完成版】をご覧ください。

「雪の結晶」2453種類を分類しパーツとして<br />組みあげた「雪の結晶」インフォグラフィックグラフィック作成/小宮山秀明
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