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美人のもと

高所

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第26回】 2009年6月16日
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 エレベーターはなんとなく息苦しい。狭い箱に押し込まれ、上下動する間は我慢だ。人がたくさんいると酸素の奪い合いである。臭いオジサンなどがいたら、きれいな空気は希少価値になってくる。

 しかし、最近はガラスで外が見えるものが増えてきた。空気は変わらないはずだが、風景が見えるだけでずいぶん気分がいいものである。

 そこで気づく。美人は外が見えるエレベーターが大好きだ。喜んで外を見る。子供のようだ。男が怖がって見ないのに、はしゃいでいる。その姿はとてもかわいい。そんなに楽しいのか。

 エレベーターだけではなく、美人は高い場所が好きだ。高いビル、タワー、展望レストラン。飛行機は窓側が大好き。山が好きな女性もたいていいい顔をしている。

 一方で低い場所は苦手である。特に地下。地下鉄より風景が見える鉄道の方が好きだ。地下にある隠れ家的バーにはあまり魅力を感じない。むしろホテル最上階などにある夜景がきれいなバーが好き。地下街にあるお店より路面のお店に行ってしまう。地下街で美人を見かけることが少ないように感じる。

 高いところに「美人のもと」は多い。無理して高いところを目指す必要はないが、高い場所が美しさをつくることを覚えておこう。そして余裕があれば高い場所を目指し、高い場所で「美人のもと」を手に入れよう。

 なぜ、高い場所は「美人のもと」が多いのか。きっと風景を楽しむ意識であろう。高い所は風景がよく見える。普段の人間の目線より広い景色を手に入れることが出来る。風景を楽しんでいる時、人はとてもいい顔になる。自然と感動し、自然と優しい顔になる。風景を楽しんだ時間分人は美しくなるはずだ。

 旅に出たら、その街の1番高い場所に行ってみる。そこで最高の風景を楽しむのだ。高い場所はどこなのかを意識していよう。

 高い場所に行けない時、空を見上げてみよう。それだけで心は洗われる。澄んだ心は美しさをつくる。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

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