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ドジャースで捕手が野手の耳を噛みちぎってクビに
きみは、上司や先輩に刃向かえるか?

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第75回】 2014年5月31日
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 過日の夕刻、下校時らしい女の子が二人、家の前を歌いながら歩いていた。

 女の子たちは、ありの~ままの~と歌っている。窓を開けて見た女の子たちは、小学校の中学年くらいか。ちょうど、映画『アナと雪の女王』の興業収益が二〇〇億を超え、歴代三位のハリーポッターを抜くのも時間の問題と報じられたばかりだったが、やっぱり流行ってるんだな。おじさんは観ようと思わないけど。

 おじさんと言えば、同じ頃にAKBのメンバーが暴漢に襲われる事件があり、夜のニュースで事件を見ていたときのことだ。

 「おぉ、この子知ってるぞ。『あまちゃん』に出てた子だろう」

 すると、家内は目を丸くして、あなた何を言っているのと言う。

 「この子は入山杏奈ちゃん、あまちゃんに出てた子は橋本愛ちゃんでしょ。すごい、アイドルの違いもわからないなんて、あなた、おじさんになっちゃったわね」

 私は、ずっとAKBのメンバーのひとりが『あまちゃん』に出演していると思い込んでいたのだが、これを読んでるおじさんたち、入山杏奈ちゃんと橋本愛ちゃんの違いなんかわからないよな?

 わたしを嫌いになってもAKB48のことは嫌いにならないでください、という台詞も、友人に教えられて誰のことか知ったくらいだ。おじさんは、こうしてどんどん流行りから置いていかれる。『ルーズヴェルト・ゲーム』で沖原和也役を演じている青年が、工藤公康さんのご長男だってことも家内に教えてもらって初めて知ったしー。フォームがどうもピッチャーらしくないなあと思っていたら、テニスの選手だったんですってね。おじさんたち、知ってた?

 さてさて、ワールドカップの開催まであと二週間あまりとなり、私は早くもそわそわモードに突入している。この二週間が焦れったいぞ。六月一五日は日曜日だからよし、絶対に取材は入れない。六月二〇日も〆切がないからよし、その代わり早起き。六月二五日の〆切は延ばしてもらおう――、と早くも観戦スケジュールを組んでいる。日程を書いているだけでもうどきどきしてきちゃった。

 W杯出場の日本男子に先駆け、なでしこジャパンはAFC女子アジアカップを初めて制し、国民栄誉賞も伊達じゃないことを示した。強いぞ、なでしこ。GK福元美穂ちゃんのセーブ、すごかったね。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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