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美人のもと

美人は「わが道を行く」パターンが多い。

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第7回】 2008年3月27日
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*ランチ

 お昼になると、あちこちで「今日のランチどうする?」という会話が飛び交う。メールが行ったり来たりする。電話があちこちで鳴る。「お昼ごはん」という言葉が「ランチ」と言われるようになってお昼は重要なコミュニケーションタイムとなった。朝ごはんも晩ごはんも日本語で言われることが多いのに、ランチという言葉はすっかり定着している。

 さて、ランチでレストランへ行く。ここでメニューを見る。「何にする?」。この時間が結構長い。時間が長かったわりには、結局「私も同じ」となることが多い。本当は別のものに興味があるのに、流されてしまう。なぜか。それはタイミングのことを気にしているのだ。女性は一斉に食べ始め、同時に食べ終えることを目指す。1人で食べ始めたり、1人だけいつまでも食べ続けていたりすることを避ける。だから、「同時に運ばれてくること」と「量が同じこと」が極めて重要なこととなり、「同じもの」を注文したくなる。自分だけ違うものではずれてしまう可能性が高い。特に自分だけ頼んだものが来なくて皆を待たせてしまったり、1人だけ食べてしまって待つという状態には耐えられなかったりする。

 そこまで合わせるな。着ているものも違えば、ライフスタイルも違う。体調も違うのだから、自分が本当に食べたいものを食べればいいのである。タイミングなんてずれるのが当たり前だと思えばいいのだ。

 美人はその点で「わが道を行く」パターンが多い。自分が欲しいものを素直に表明する。タイミングのずれもあまりに気にしない。食事と会話を思いっきり楽しむことを考えているからだ。たかがタイミングである。自分が注文したものだけが来なくても焦ったりしない。気になる場合はさりげなく聞いてみることが上手にできる。

 一方、合わせることに注力している人は、なかなか楽しめない。同じタイミングで届いても、他の人の食べるスピードをチェックしながら食べるので大変だ。自分だけ早く食べてしまうのが嫌なのでゆっくり食べる。それを見た人が自分も遅らせる。またそれを見た人がさらに遅らせる。チラチラ他人のお皿の上をチェックしながら食べるので、瞳が頻繁に上下してヘンな顔になっていくのだ。「美人のもと」が消えていく瞬間だ。食べるスピードが遅いテーブルには美人が少ない。

 さらにタイミングが命なので、同じものを注文してもタイミングがずれたりすると大騒ぎ。お店に確認する前に、自分たちだけで「おかしくない?」とか「材料が足りなくなったから買いに行っているんじゃないの」などと話していて、店に確認することが遅れてさらに大変なことになり、結局、大声で文句を言うことになる。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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