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「デジタルな日常」を生きる

ウェアラブルデバイス「JINS MEME」の
かけ心地のよさに未来を見る

松村太郎 [ジャーナリスト・著者]
【第18回】 2014年6月5日
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 サンフランシスコと東京を行ったり来たりする生活が続くと、デジタルに様々な手助けをしてもらっていることに気づく。

 出張のための航空券や宿の手配は、オンラインで行うのが当たり前になった。そのデータは、旅程管理サービス「TripIt」に自動的に取り込まれ、スマートフォンやパソコンのカレンダーに自動的に表示される。外貨を用意するのもアプリから行えて、銀行口座を介してその国の通貨として現地のATMから有利な手数料で出金できる。

 飛行機の中でも、音楽やビデオなどをタブレットでみたり、大量に取り込んでおいた未読のニュースに目を通したりすると、自然に眠りについてしまう。目が覚めると着陸30分前、というのがお決まりのコースになってきた。

 東京にたどり着くと、米国での日常に比べて、歩数は1.5倍ほどになる。公共交通機関が発達していて、電車移動が多くなり、加えて密度の高い都市でもある東京では、午前中、午後、夜と予定をたくさん入れることもできる。いくら同じテクノロジーを使っていても、「都市」の性質で行動や実現できることが変わる。その場所による違いを意識させない工夫ももちろんだが、意識することでより都市を楽しめるようになるアシストも、デジタルの役割かもしれない。

 Google Glassや腕時計型のデバイスによって、スマートフォンよりもより手軽にディスプレイを見ることができる環境が整うことによって、こうしたデジタルによるアシストは、より意識せず、身近に入り込んでくることになるだろう。ネットや都市を含む、自分の「外」の情報や状況を素早く把握しアシストしてくれることは、デジタルへの期待として大きい。

 しかし、果たしてそれだけだろうか。

JINSが発表したのは、
もちろん「メガネ」だが…

JINS MEMEをかけて登壇した、ジェイ アイ エヌ代表取締役の田中仁氏 Photo by Taro Matsumura

 JINS MEMEをかけて登壇した、ジェイ アイ エヌ代表取締役の田中仁氏 Photo by Taro Matsumura 東京出張中の5月13日に、東京お台場にある日本科学未来館で行われたJINSの新製品発表会で、ジェイ アイ エヌ代表取締役、田中仁氏が披露したのは、「JINS MEME」(ミーム)というウェアラブルデバイスだった。

 しかし、田中氏は製品発表前に登壇したときから、その眼鏡を装着しており、新製品の披露で除幕したその中には何もない、というサプライズがあった。

 Google Glassは、カメラが付いていて、視界の中に情報を表示させるためのプリズムがあるなど、メガネ型デバイスではあるが、今までのメガネとの明らかな違いを見出すことができる。しかしJINS MEMEは、かけている人をぱっと見手違いを見つけるのが難しいような「メガネ」だった。

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松村太郎[ジャーナリスト・著者]

まつむら・たろう/1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「スマートフォン新時代」「ソーシャルラーニング入門」など。

 


「デジタルな日常」を生きる

スマホ、SNSなど、毎日の暮らしに欠かすことのできなくなったネット環境とデジタルツール。その一方で、セキュリティやプライバシーの問題、ツールへの依存、ネットコミュニティとの関わり方など、日々新たな問題が現れ、状況は変化している。私たちは「デジタルな日常」をどう生きていけばいいのか、米国シリコンバレー在住の記者が、生活者の目線で解説する。

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