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吉田恒のデータが語る為替の法則

ユーロの上昇相場は保ち合いに移行へ。
ならば、米ドル/円もこのあたりで転換か?

吉田 恒
【第51回】 2009年10月28日
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 ユーロ/米ドルが一時1.5ドルの大台を突破するなど、足元のユーロは一段高の様相となっています。

 ただ、今年3月から続いてきたユーロの上昇相場は、このあたりで一巡するかもしれません。私は、ユーロが高値保ち合い相場に移行するタイミングが近づきつつあると思っています。

ユーロ/米ドル 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足

 ある有力ストラテジストが、レポートの中で次のように述べています。

・ユーロは、いったん相場が走り始めると押し目を作らずに一気に上昇する。その代わり、モメンタムが失われると、横ばいとなる期間が長くなる傾向がある。

 また、同レポートでは、ユーロが上昇相場から高値保ち合いに移行する際に、これまでは、「3週連続で週足ベースの高値を更新できない場合」がシグナルになってきたと指摘しています。

 これに該当したケースは、過去に2回あったようです。

 2002年と2006年で、前者は、52週移動平均線からのかい離率がプラス12%まで拡大したところで高値保ち合いへ移行し、後者は、同6%で移行したとされています。

半年続いた上昇トレンドは、
このあたりで一服か?

 さらに同レポートでは、現在は、52週移動平均線からのかい離率がプラス10%程度まで拡大していると述べています。

ユーロ/米ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 2002年並みに、かい離率がプラス12%まで拡大すると、ユーロ/米ドルは1.52ドル近辺までさらに上昇するかもしれません。つまり、ユーロに一段高の余地が残されている計算になります。

 しかし、基本的には、上昇相場から高値保ち合いへ、いつ移行してもおかしくない段階に入っていると考えて良さそうです。

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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