フィリピン 2014年6月24日

フィリピンでは
恋人とはいつでもどこでも隣同士フィリピン人のデートの約束事

フィリピン在住17年。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する志賀さんのフィリピンレポート。フィリピンでは男女が隣同士に座るのは夫婦か恋人の証。何気なく異性の隣に座るとトラブルのもとになることも。女性のお酌も違和感があるという。国が変われば習慣も変わる。気遣いを忘れずに。

 外国では、ちょっとした習慣の違いからとんでもないひんしゅく、あるいは誤解が生じ、人間関係にひびが入ってしまうことがある。外国に行って日本流を押し通したとしても、周囲が理解せずとんだピエロを演じてしまうことになるから、その国の習慣にはいくら気を遣っても遣いすぎるということはない。

 そのひとつが、フィリピンでは恋人や夫婦が外で食事をするとき、必ず隣同士に座るという習慣だ。これが、あなたの彼ないし彼女に対しての礼儀であり、そしてまた第三者への意思表示でもある。日本では通常、対面で座るのが習慣で、これは話し合うのには最適だが、親しい仲でもそうでなくても同じで第三者からは区別がつかない。

 フィリピンでは、男と女が隣り合って座っていたら、その二人は夫婦ないし恋人同士であってそれ以外の関係はありえない。要は、その二人ができていると世間にアナウンスしているのだ。だから、あなたが彼女を対面に座らせたとしたら、彼女は「ああ、そうなんだ。私のことを愛していないのだ」と思って距離をおくだろう。逆に彼女が対面に座ったとしたら、「私はあなたの恋人ではありません」という宣言だ。

 なぜ恋人同士が隣に座るのか。フィリピン人に質問しても、あまりに当たり前なので答えが返ってこない。たぶん対面では距離があって、スキンシップというわけにはいかないし、ひそひそ話もできない、ということなのだろう。隣に座って相手の身体に触れるのが恋人同士の距離感なのだ。

 

夫婦は当然のごとく隣り合って座る。隣は彼と彼女の優先席なのだ【撮影/志賀和民】

 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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