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不況の旅行業界でにわかブーム到来!
百花繚乱の「地域発信型体験ツアー」

2009年9月17日
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 「もうすぐ待望のシルバーウィークでしょ。家族で『野菜の収穫体験ツアー』っていうのに参加しようと思っているんですよ。子供たちは野菜が植えてあるところってほとんど見たことがないし、ツアー代金も手頃なので」

 こう語るのは、東京都内の大手企業に勤務するAさん(45歳)。真近に迫った5連休を前に、行楽プランを練っているところだという。

 Aさんは、休日にたまたま「旅の発見」というサイトを見つけ、そこでさまざまな「体験」をできるツアーが存在することを知った。

 昨年6月にオープンした「旅の発見」を主催するティー・ゲート編集企画部長の野木原晃一氏によると、同サイトで扱っているツアーは約2万件、月間ページビュー(PV)は120万に上るという。

 今、このような「体験型ツアー」がサイト上で続々と売り出されており、旅行者の間で大人気となっているのだ。

 ツアーの内容を見ると実に多彩で、「里山・田舎暮らし体験」をはじめ、「山菜・キノコ狩り」「そば打ち」「陶芸・窯元めぐり」「サイクリング」「昆虫採集」など家族向けのものばかりか、「プロの仕事体験」「偉人の足跡」「戦跡を訪ねる」などといった一風変わったものもある。中心となる価格帯は5000円前後で、日帰りで楽しめるツアーが多い。

 「最近、うちで人気が出ているのは、『工場萌えクルーズ』です。工場見学はどれも好調ですが、このツアーはオープンテラスのクルーズ船に乗って、ゆっくりとコンビナートを進み、海上から工場のタンクや煙突などの景観を眺めるという、ユニークな内容なのです」(野木原氏)

 サイトを見ると、たとえば「栗拾い体験」などは「最低催行人数1名から、価格は600円」となっており、格安のツアーも多い。主催しているのは、地方自治体やNPO法人、地域の観光協会、地域の農園、牧場、旅館などさまざまだ。同サイトでは、こういった主催者から販売手数料などを取って、ツアー概要を紹介している。

 同社は、近畿日本ツーリストと角川メディアマネジメントが共同出資した会社だ。JTBもサイト内に体験型ツアーの「着旅」を設置しており、大手の旅行会社も注目していることがわかる。

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